米国時間の2月10日にAndroidの次期メジャーバージョン「Android 13」が発表され、開発者向けプレビュー版「Android 13 Developer Preview (DP) 1」のシステムイメージと「Android 13 SDK」の提供が始まった。導入できるデバイスは、Pixel 6/6 Pro、Pixel 5、Pixel 5a 5G、Pixel 4a/4a(5G)、Pixel 4/4 XLなど。

Android 13の開発スケジュールは、3月にDeveloper Preview 2をリリースし、4月にBeta 1、5月にBeta 2を予定している。これまで5月のGoogle I/OのタイミングでBeta版をリリースしていたが、それよりも早いBeta版への移行を目指す。

6月中のリリースを予定しているBeta 3からPlatform Stability版になる。7月予定のBeta 4を経て、秋に正式版をリリース。昨年は8月開始だったPlatform Stabilityの期間が長くとられており、初日からユーザーがAndroid 13でアプリやゲームを活用できるように、リリース候補版ではなくPlatform Stability開始に合わせて最終的な準備を開始するように開発者に呼びかけている。

Developer Preview版は、開発者からのAPIへのフィードバック収集を主な目的としており、Android 13の全貌を知るには開発者カンファレンス「Google I/O」(例年通りだと5月に開催)を待つ必要がある。

開発者向けのDP1は、プライバシーとセキュリティ関連で、写真や動画をアプリで安全に共有するためのフォトピッカー、近くのWi-Fiデバイスとの接続でアプリが位置情報の許可を取得する必要性を減らす新しいWi-Fiパーミッションなどを含む。

  • フォトピッカー

    フォトピッカーが特定の写真・ビデオにアクセスするセキュアで一環した方法をユーザーに提供

Material YouのダイナミックカラーをGoogleのアプリ以外に拡大、アプリ開発者がモノクロマチックアイコンを用意することで、Material Youのテーマアイコンに対応させられる。

アプリごとに、システム言語とは異なる言語を設定できるようになった。最適化によってハイフネーションのパフォーマンスが200%向上。Android Graphics Shading Language(AGSL)を用いたプログラマブルRuntimeShaderオブジェクトのサポートが追加された。

他にも、Google Playを通じてAndroidアップデートを素早く提供する「Google Play system updates 」(Project Mainline)の対象を拡充。タブレットやフォルダブル、Chromebookといった大画面デバイスにアプリを対応させるための開発者サポートを改善した。