びっくりドンキーが1月26日から期間限定で販売中の「旨辛バーグ」と「いちごデザートフェア」。辛さと甘さという正反対の方向性の特別メニューを実食してきたので、レポートしよう。
全国で約330店舗を展開中のハンバーグ専門レストラン「びっくりドンキー」が、1月26日から期間限定で「旨辛バーグ」2種の販売を実施している。びっくりドンキーでは2019年から2020年にかけて「麻辣バーグライス」が好評を博したが、2022年の今回は「やさしい辛さ」の「豆乳胡麻担々バーグディッシュ」と、「やみつきになる辛さ」の「チーズダッカルビ風バーグディッシュ」という、辛さを選べる2種類のメニューが登場しての開催となった。
前回のレポート同様、びっくりドンキー好きな我が家の子供達と共に、今回もフェア限定メニューを実食してきたのでレポートしよう。とはいえ、我が家の子供たちはそれほど辛いものが得意というわけではない。ファミリー向けのメニューとして成立するかの視点も交えてレポートしたい。
■豆乳胡麻担々バーグディッシュ 1,585円(税込・300g)
豆乳と練り胡麻を合わせた濃厚なソースにピリッとしたラー油をかけることでマイルドな辛さを実現したのが「豆乳胡麻担々バーグディッシュ」だ。言うまでもないが、日本でも大人気の中華料理(四川料理)の「担々麺」をモチーフにした逸品だ(もっとも本場の担々麺と日本の担々麺はかなり別物だそうだが)。担々麺にもいろいろなスタイルがあるが、今回のものは豆乳や練り胡麻を使った、モダンでおしゃれな部類に入る。
担々麺というと、通常は挽肉が入っているものだが、豆乳胡麻担々バーグディッシュのソースにはひき肉は入っていない。もっとも、ハンバーグは挽肉をまとめて焼いたものなのだから、ディッシュ全体で見ればしっかり成立していると言えるだろう。
ソースは練り胡麻の風味が強く、ラー油がかかっているところはピリ辛なものの、豆乳がうまくまとめ上げているためか、全体としては基本的に辛さはかなりマイルド。ラー油をしっかりソースに混ぜてしまえば、ほとんど気にならないレベルだ。ソースには茹でたキャベツも入っており、このキャベツの食感と甘味が食中にいいアクセントになる。びっくりドンキーのハンバーグとの相性も抜群だ。
豆乳胡麻ソースの上にラー油のオレンジ色の雫が光る。ラー油の辛さは控えめではあるがジワっと後から効いてくるタイプ。豆乳とキャベツの甘味がほどよくカバーしてくれる。
我が家で一番辛いものに弱い三男がおっかなびっくり味見してみたところ、ラー油が濃いめに固まっているところにヒットしなければ大丈夫とのこと。もっと幼いお子様でも、ラー油の部分を先に避けてあげれば、ほとんど問題ないのではないだろうか。辛いものへの耐性は人並み程度の次男には「ちょっと辛いけど、胡麻の風味がクセになる」と好評だった。旨辛バーグの2種類の間では万人向け&辛さ初心者向けと言っていいだろう。
■チーズダッカルビ風バーグディッシュ 1,585円(税込・300g)
韓国料理のダッカルビといえば、コチュジャンベースのソースで鶏肉や野菜類を炒めた料理。これにチーズを混ぜたチーズダッカルビはここ数年、日本でも人気料理になっている。そしてそのチーズダッカルビ風ソースをかけたのが「チーズダッカルビ風バーグディッシュ」だ。
こちらはコチュジャン入りと思われるソースに溶けたチーズが混ぜ合わされており、上から唐辛子パウダーがかかっている。付け合わせ的に素揚げしたサツマイモがトッピングされているあたりがまさしくダッカルビ風だ。
赤唐辛子パウダーが凶悪そうだが、韓国唐辛子だそうなので辛さは日本の鷹の爪と比べるといささかマイルド(スコヴィル値的にも半分くらい)。辛さの中に旨味が感じられる
豆乳胡麻担々バーグディッシュと比べると辛味は全体に強めだが、それは唐辛子パウダーがかかっている場所に限った話で、全体としてはチーズのおかげで辛さがまろやかになっていると感じられる。カレーに直せば辛口程度だろうか。中辛のカレーを普通に食べられる次男は特に問題なく食べて「サツマイモと一緒に食べると甘さとホクホクした食感が加わっていくらでも食べられる」と好評だった。
一方、辛さに弱い三男は(またしても)散々ビビり散らした挙句にようやく齧ってみたが、思ったより辛くなかったようで、ほっとしたように食べた後、唐辛子パウダーに当たって軽く悶絶していた。辛さに弱いお子様はパウダーをあらかじめしっかり避けておいたほうがよさそうだ。
豆乳胡麻担々バーグディッシュと比べると辛さは強めだが、その分ご飯が進む度合いも高い。今回のメニューでは、辛いものに強い上級者向けメニューと言えるだろう。あと、ソースが強めなので300gがおすすめです。
旬のイチゴをたっぷり堪能!
さて、辛いものを食べると冷たいものや甘いものが食べたくなってくる。実はびっくりドンキーでは、旨辛バーグと同じく1月26日から「いちごデザートフェア」も開催されている。こちらは例年実施されて好評を博しているフェアで、メニューも昨年のものを踏襲している。こちらも早速実食してきた。
■「いちごのきらきら☆ティアラ」(505円)
完熟の手摘みいちごといちごソースがトッピングされた濃厚な北海道ソフトクリームの下にコーンフレークが敷かれており、その下に白玉といちごソースが入った、一人前にちょうどいいサイズのパフェだ。いちごは3粒ぶん載っている。
普段小食な三男が食べたが、口の中が唐辛子パウダーで刺激されていたこともあって、冷たいアイスが癒しになったようで、しっかり完食。ソフトクリームといちごソースは鉄板の組み合わせだが、コーンフレークや白玉で食感的にも飽きが来にくくなっており、また冷たさで麻痺した舌を休める効果もあるようだ。
■「ストロベリーソフトデラックス」(550円)
レギュラーメニューである「ストロベリーソフト」に手摘みの完熟いちごをふんだんにトッピングした豪華版だ。いちごソースがかかった北海道ソフトの下には、生クリームといちごソース、白玉、いちごゼリーが入っており、かなりボリュームたっぷり。きらきら☆ティアラと比べると分量がかなり多く感じられるのだが、価格差はわずか45円なのでお買い得感もある。サイズは二人でシェアしてもいいかな、というほどのボリュームだが、オリジナルのストロベリーソフトでカロリーは276kcalと、意外なほど低カロリーなのも嬉しいところだ。
こちらは次男が担当。いちご好きなこともあってもりもりと完食。下の方に入っていたいちごゼリーが気に入ったようだ。
ところでこちらのメニュー、2019年までは「ストロベリーソフト☆デラックス」と「☆」が入っていたのだが、なぜか2020年から抜けてしまった。とはいえ美味しさに変わりはないので、安心してご注文いただきたい。
■「シルキーソフトケーキ~完熟いちご&マスカルポーネ苺クリーム~」(550円)
フワフワのシフォンケーキに、完熟いちごとマスカルポーネチーズベースのいちごクリームといちごソースがトッピングされた一品。横に添えられたホイップクリームと一緒に味わうことで、綿のような食感を楽しめる。こちらは三人で少しずつシェアしてきれいに完食。
デザートフェアメニューの中では唯一「冷たくない」一品なので、ちょっと寒い冬にアイスのデザートは…という人にもピッタリ。ホットドリンクとの相性も抜群なので、ぜひ後述するコーヒーとのセットをお勧めしたい。
■「ジョッキパフェ(いちご)」(1,210円)
びっくりドンキーの目玉メニューである「ジョッキパフェ」をいちごデザートフェア仕様にしたものがこちら。このメニューについては「全部入り」という表現が正しい。たっぷりの完熟いちごに加えて、生クリーム、ソフトクリーム、バニラアイス、スポンジ(シフォンケーキ)、いちごゼリー、いちごマスカルポーネクリーム、コーンフレーク、白玉と、いちごデザートフェアの他メニューを構成しているものがぎっしりと詰め込まれている。
今回は筆者がメインで食べてみたが、さまざまな食感のアイテムが代わる代わる登場することに加え、いちごの爽やかな酸味のおかげか、ボリュームの割に飽きが来にくく、子供たちに少し味見してもらったのを除けば、割とすんなり完食できてしまった。直前に辛旨バーグで胃が刺激されていたのもよかったのだろう。
とはいえ、分量はさすがにかなり多めなので、普通は2~3人でシェアして食べるとちょうどいいサイズ。小さいお子様がいるファミリーで頼むのにピッタリだろう。
■シングルエステート珈琲 210円(税込)
1月26日から3月1日まで、シングルエステート珈琲(ホット)およびカフェオンザロック(アイス)が100円引きになるキャンペーンを開催中だ。今回は食後にホットコーヒーを頼んだが、アイスで冷えた体を温めるのに最高だった。もともと苦味が控えめで、ブラックでも飲みやすいコーヒーだが、甘味のあるソフトクリームと組み合わせることで、さらに飲みやすくなる。もちろん、シフォンケーキとの相性も抜群だ。いちごデザートフェアのアイテムを頼む時には、ぜひ一緒に堪能してほしい。
「辛い」も「甘い」も一度に楽しめる!
ということで、期間限定の6品+1を完食。旨辛バーグは、辛いもの好きな人にはもちろん、いつものハンバーグとちょっと目先を変えたものが食べたい…というときにピッタリ。小さなお子さんにはちょっと辛いかもしれないが、辛味の要素は割とはっきりわかるので、避けながら少しずつ食べれば、親子でシェアも可能だろう。
いちごデザートフェアの4品は、旨辛バーグでピリピリした舌を休めるのにぴったりだし、100円引き中のコーヒーとの相性も抜群。全体に量が多めなので、ファミリーでゆっくり歓談しながらつまむのにピッタリだ(もちろん、話すときにマスクはお忘れなく)。
節分を過ぎて暦の上ではもう春というものの、世間は大雪に見舞われる地域もあり、まだまだ冷える日々が続いている。そんな寒い日に体の芯から温まる「旨辛バーグ」と、辛さを和らげるいちごデザートの組み合わせはいかがだろうか。
いちごのデザートもきれいに完食。ごちそうさまでした! YouTubeの見過ぎで、何かポーズを取らないといけないと思っている次男(右、小6)と三男(左、小4)よ、そのポーズは違うチェーン店のものだぞ!