2月生まれの人に誕生日の贈り物としてジュエリーを贈る場合、誕生石をあしらったジュエリーを贈るのがおすすめです。2月の誕生石として一般的に知られているのはアメジストですが、生まれ日ごとの誕生石もありますので、贈り物を検討しているなら確認しておきましょう。

この記事で紹介するのは、2月の誕生石であるアメジストにまつわる伝説やお手入れ方法、アメジストの種類などです。また、2021年末に新たに2月の誕生石に加わったクリソベリル・キャッツ・アイについても紹介します。

2月生まれの人にジュエリーを贈ろうと考えているなら、ぜひご一読ください。

  • 2月の誕生石を紹介する記事です

    2月の誕生石を紹介する記事です

2月の誕生石・アメジストとは

誕生石とは、生まれ月に当てて定めた宝石のことで、起源はユダヤ教の高僧が、祭服に12個の石を飾ったこととされています。2月の誕生石は長らくの間アメジスト(アメシスト)でしたが、全国宝石卸商協同組合が2021年12月20日、クリソベリル・キャッツ・アイを2月の誕生石に加えると発表しました。

まずは2月の誕生石として広く知れ渡っているアメジストから紹介していきます。

アメジストの日本語名

アメジスト(amethyst)とは、紫色の水晶のことで、日本語名は紫水晶です。化学式はSiO2で、ケイ素という成分が酸化したものを指します。同じ成分が含まれている宝石は他にもあり、代表的なのは水晶・石英・めのう・オパールなどです。

アメジストの効果

アメジストはパワーストーンとしても知られている宝石です。パワーストーンとは、特殊な力を持つと考えられている天然石のことで、望みやその用途によって、身につける石を変えるといいと考えられています。

アメジストの主な効果と考えられているのは、心配ごとや怒り、心の苦痛・悪夢などを取り去ってくれることです。また、災いから身を守る霊的な石だとも考えられています。

身につけることで集中力・直感力を高くしてくれ、瞑想や祈りの際身につけるのがおすすめです。

また、アルコールをよせつけない石だとも考えられていて、タバコ・酒・薬物などの中毒症状を断ち切る助けとなると考えられています。

アメジストの歴史

アメジストは、宗教の中での宝飾品・王冠の宝石などに、何代にもわたって使われてきた宝石です。アメジストは司教の指を飾ったり、イギリス王室の戴冠式のレガリアを飾ったりしていました。

このようにアメジストはルビー・エメラルド・サファイアなどと同等の価値がある宝石だともと考えられていた宝石で、昔の身分が高い人にも使われていた宝石です。

アメジストにまつわる伝説

アメジストの由来となったのは、「お酒に酔わない」という意味があるギリシャ語の「amethystos」だと考えられています。

その歴史は古く、ギリシャ神話にも伝説がある宝石です。月の女神アルテミスに仕えていた少女アメシストは、酔った酒の神バッカスの獣に襲われそうになった時に、アルテミスがアメシストを水晶に変えて救いました。酔いから覚めて深く反省したバッカスは、葡萄酒を水晶に注いだら、透明だった水晶が綺麗な紫色に染まったとされています。

この話がもとになって、アメジストで作られたグラスでお酒を飲むと、悪酔いしないという伝説にもなりました。

  • 2月の誕生石はアメジスト! アメジスト以外にはない

    2月の誕生石アメジストはパワーストーンや宝石としても知られています

アメジストの意味や宝石言葉

アメジストには、下記のような宝石言葉があります。

  • 誠実
  • 高貴
  • 心の平和

誕生石がついたアイテムを贈る際、参考にしてください。

  • アメジストの宝石言葉

    アメジストの宝石言葉には「誠実」などがあります

宝石としてのアメジスト

アメジストの中でも透明度の高い原石が研磨されて、宝石として使われます。ここでは、宝石・アメジストの特徴を紹介します。

アメジストの主要産地

世界最大の紫水晶の産地はブラジルのリオ・グランデ・ド・スール州です。隣接しているウルグアイやアフリカのウルグアイでもよく算出されます。

他にもスリランカ・マダガスカル・中央アフリカが、質のいいアメジストの産地です。

さまざまな紫がある

アメジストには微量に鉄イオンが含有されていることで、紫色になると考えられています。ライラック色・スミレ色・葡萄色・赤紫色、灰色がかった紫など、さまざまなカラーがあり、色むらも多いが、紫色が濃いほど、質がいいアメジストです。

加熱すると黄色や褐色、緑色に変わり、カラーバリエーションはたくさんあります。

お手入れ方法

アメジストの基本的なお手入れは、乾燥した布などで拭きとるのがおすすめです。どうしても落ちない汚れがある場合は、薄めた中性洗剤を使って、ぬるま湯で洗い流しましょう。

紫外線に弱い

アメジストは紫外線に弱いため、保管場所は日光を避けた場所がおすすめです。加熱にも弱く、変色の原因となりますので、紫外線・熱ともに避けられる場所で保管しましょう。

  • 宝石としてのアメジスト

    アメジストはさまざまな色があり好みに合わせやすい宝石です

アメジストの色

アメジストには、一般的な深い紫のアメジスト以外にもさまざまな色合いがあり、いくつかの種類に分類されます。また、濃淡の紫色または赤紫色のアメジストでも、色の濃さが各部で違うなどの色むらは多いです。

ここでは、アメジストの代表的な種類に紹介します。

アメトリン

アメトリンとは、アメジストとシトリンが混ざり合っている宝石です。淡い紫色の中に黄色または金色を帯びる部分があり、独自の色彩を放つ宝石として知られています。

ケープアメジスト

ケープアメジストとは、紫色のアメジストに白色の宝石であるミルキークォーツが混ざっています。一般的なアメジストのような透明度はなく、透明ではない白と紫で構成されている石が多いです。

加熱処理すると色が変わる

アメジストは熱に弱く、熱が加わることで脱色してしまうことがある宝石です。加熱で黄色・褐色・緑色など他の色に変わったものは、黄色く変色したシトリン(黄水晶)や、緑色に変色したグリーンアメジストなど他の名称で呼ばれることもあります。

購入した時の色を保ちたければ、加熱しないよう気をつけましょう。

  • アメジストの色

    アメジストのさまざまなカラーを紹介しました

2月の誕生日ごとの誕生石

2月生まれの人には、生まれ日ごとにも誕生石が設定されています。

2月1日 ウレキサイト 2月11日 アパタイト 2月21日 ラリマー
2月2日 ドロップパール 2月12日 ルチルクォーツ 2月22日 クォーツキャッツアイ
2月3日 ガーネット結晶 2月13日 バイカラーフローライト 2月23日 ルビー
2月4日 バイカラーアメジスト 2月14日 ピンクオパール 2月24日 ホワイトパール
2月5日 ローズクォーツ 2月15日 ピンクジルコン 2月25日 ファントムアメジスト
2月6日 レースターサファイア 2月16日 オレンジトルマリン 2月26日 フローライト
2月7日 カンゴーム 2月17日 クリソプレーズ 2月27日 アメトリン
2月8日 アズロマラカイト 2月18日 オレンジトパーズ 2月28日 コーラル
2月9日 レッドジャスパー 2月19日 モルダバイト 2月29日 パラサイト原石
2月10日 ピンクトルマリン 2月20日 サードオニキス

宝石をあしらったアイテムを贈る際、参考にしてください。

  • 2月の誕生日ごとの誕生石

    2月の生まれ日ごとに設定されている誕生石を紹介しました

新たな2月の誕生石、クリソベリル・キャッツ・アイとは

クリソベリル・キャッツ・アイはクリソベリル(金緑石)のキャッツ・アイ(猫の目)の名の通り、猫の目に映る情景を再現した宝石です。和名で猫目石と呼ばれています。蜂蜜色をした金緑石の中央に走る乳白色の光の帯が何とも言えない艶やかさを醸し出しています。そのほか、ライムグリーンやオレンジ、ブラウン色をしたクリソベリル・キャッツ・アイもあるそうです。

2月22日が日本では「猫の日」であり、ヨーロッパの多くの国において2月17日を「World Cat Day(世界猫の日)」としていることなどを受け、今回2月の誕生石となりました。

2月の誕生石はアメジスとクリソベリル・キャッツ・アイ

2月生まれの人の誕生石は、アメジスト(紫水晶)とクリソベリル・キャッツ・アイです。

クリソベリル・キャッツ・アイは新たに2月の誕生石になったばかりで、金緑石の中央に乳白色の光の帯が入っていることが特徴です。

アメジストは紫色が特徴の宝石です。他にも生まれ日ごとにも誕生石が設定されています。パワーストーンとしてもよく知られていて、心配ごとや怒りなどを取り去って、心を静めてくれると言われる宝石です。主要産地はブラジルですが、他にもたくさんの地域で生産されています。ネックレスなどで普段使いもできますが、紫外線に弱い性質がありますので、日光を避けた場所で保管しましょう。

アメジストは取り扱いにやや注意が必要な宝石ですが、誕生石としてもパワーストーンとしても人気がある宝石です。2月生まれの人への誕生日プレゼントとして、検討してみてください。