JR東日本盛岡支社は9日、山田線平津戸駅について、利用がきわめて少ないことから、ダイヤ改正を行う2022年3月12日以降、全列車通過とすることを発表した。
平津戸(ひらつと)駅は1931(昭和6)年10月31日に開業した駅で、現在の所在地は岩手県宮古市大字平津戸。同駅を含む上米内~川内間は、山田線の中でも列車が最も少ない区間であり、現在、下り2本・上り3本の普通列車が停車するのみ。下り普通列車は朝および日中時間帯に停車する列車がなく、平津戸駅に停車する2本の発車時刻は19時9分・21時17分という状況だった。
山田線は3月のダイヤ改正で、利用状況に合わせた一部列車の運転区間見直しを予定している。この一環で、朝の時間帯に盛岡発宮古行の下り普通列車1本を設定(現行の川内発宮古行を延長)。上米内~川内間の途中駅において、朝の時間帯にも下り列車が停車するようになる。しかし、平津戸駅については利用の少なさを理由に、ダイヤ改正に合わせて全列車が通過することとなった。