一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が2021年12月および2021年通年の携帯電話国内出荷実績を発表した。2021年1月~12月の通年実績では、携帯電話国内出荷台数が13,470千台で、前年比105.2%と成長。このうちスマートフォンは10,413千台で、前年比は106.3%とこちらもプラス。スマートフォン比率は、前年より0.8ポイント上昇して75.8%となっている。
この調査は、下記の参加メーカーからの出荷台数をまとめたもの。アップルやサムスンなどのメーカーは参加していないため、その点をふまえてデータを見る必要がある。また、スマートフォンは電気通信事業者用に出荷する端末に限定している。
- 携帯電話(7社):NECプラットフォームズ、FCNT、京セラ、シャープ、セイコーソリューションズ、ソニーモバイルコミュニケーションズ、日立国際電気
- スマートフォン(4社):FCNT、京セラ、シャープ、ソニーモバイルコミュニケーションズ
JEITAではこの結果について、2020年1-3月期に新型コロナウイルス感染症の影響によって部品調達や生産ラインへの影響があったものの、2021年1-3月は生産が堅調に戻ったことと、通信事業者の3Gサービス終了に伴う巻き取り施策などによりスマートフォン需要が伸びたことを要因として挙げている。
また、2021年12月の実績は、携帯電話全体の出荷台数は1,310千台で前年同月比88.1%。うちスマートフォンは1,040千台で前年同月比88.3%。スマートフォンの比率は全体の79.4%となった。