ラーニングエージェンシーは2月8日、「一般社員(非管理職)に期待されることの変化」に関する調査結果を発表した。調査は2021年10月11日~12月13日、同社が提供する研修(会場型・オンライン型)、オンライン講演を受講した一般社員や管理職5,099人を対象にインターネットで行われた。
調査結果は以下の通り。まず「10年前と現在を比較し、一般社員に期待されることが変わったと思いますか」と聞くと、全体では「はい」(54.7%)、「いいえ」(10.7%)、「分からない」(34.6%)となった。
また管理職だけで見ると、「変わった」(71.5%)となっている。
次に「10年前、一般社員に期待されていたこと」「現在、一般社員に期待されていること」を聞いたところ、10年前と比べて最も減少した回答項目は、「定型的な業務を確実に遂行する」(-43.1pt)、「上位層の方針や判断をこまめに確認し、行動する」(-15.3pt)、「個人として成果を上げる」(-12.5pt)だった。
同社は「ルーティン業務のように定型的に対応する業務を確実に遂行することのみならず、ゼロベースで考えることや、時に自らの責任で判断・行動することも期待されるようになってきている様子がうかがえます」とコメントする。
そして、「現在、一般社員に期待されていること」「現在、一般社員が実際担っている役割」を尋ねると、最も差があったのは「周囲を巻き込みリーダーシップをとる」(-37.2pt)だった。
さらに、「一般社員に求められるスキルや知識のうち、10年前に比べて『特に重視されるようになってきた』と思うもの」を聞いたところ、全体では「タイムマネジメント」(55.8%)、「IT・デジタルに関するリテラシー」(54.2%)、「言語化する能力」(47.6%)がトップスリーとなっている。