Google MeetはGoogle社が提供しているオンライン会議ツールです。Googleアカウントを持っていれば誰でも利用できるという利点がある一方、参加者が3名以上の場合、無料プランでは会議時間が60分に制限されています。
もう少し長めに会議時間を確保したいという方のために、この記事ではGoogle Meetの時間制限を緩和する方法や、Googleが提供しているサービスについて簡単にまとめました。Google Meetをこれから活用したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
Google Meetの基本的な使い方
はじめに、Google Meetの基本的な使い方を簡単にご紹介します。
Googleアカウントがあれば使える
Google Meetは、Googleアカウントを持っていれば誰でも利用することができます。会議の参加はもちろん、自分でセッティングして会議を開催したり、GoogleカレンダーやGmailを活用して招待したりすることもできます。
リンクを知っていればGoogle Meetの会議に参加できますが、会議を録画したりするなどの一部の機能を使うにはアカウントがGoogle Workspaceの有料プランに加入している必要があります。Google Workspaceは、Googleが提供する組織向けのアプリケーションセットです。日本でも導入している企業は少なくありません。
ブラウザでもアプリでも利用可能
Google Meetはブラウザでもアプリでも利用できます。ブラウザから利用する場合は、サポート対象である下記4つのブラウザから入ることができます。
・Chrome ブラウザ
・Microsoft Edge
・Mozilla Firefox
・Apple Safari (Mac OSのみ)
アプリで利用する場合は、Google MeetのアプリかGmailアプリをダウンロードすれば利用できます。
Google Meetには無料版と有料版がある
Google Meetには無料版と有料版があり、時間制限などが料金やプランによって異なります。ここでは金額と会議時間の制限にのみ焦点をあてて比較してみましょう。
無料版 | 有料版 | 有料版 | |
Google Meet | Google Workspace Individual (一般ユーザー対象) |
Google Workspace Enterprise (企業対象) |
|
---|---|---|---|
金額 | 無料 | 月額$7.99 | 要問い合わせ |
1対1の 会議時間 |
24時間 | 24時間 | 24時間 |
3人以上の 会議時間 |
1時間 | 24時間 | 24時間 |
最大参加 可能人数 |
100 | 100 | 250 |
会議回数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
Google Meet 無料版の特徴
Google Meetの無料版は、Googleアカウントさえあれば誰でも利用できるのが特徴です。Googleアカウントにログインし、メニューからGoogle Meetのアイコンを見つけて起動するだけで利用できます。
会議時間は1対1であれば24時間無制限で利用できますが、3人以上の会議となると1時間の時間制限がつきます。また、参加できる人数も最大100人までとなっています。
Google Meet 有料版の特徴
Google Meetの有料版は、Google Workspace IndividualとGoogle Workspace Enterpriseの2種類です。Google Workspace Individualは一般ユーザーや個人事業主向けで、価格は2022年1月時点で月額$7.99、日本円で926円前後です。Google Workspace Enterpriseはもっと大きな企業や組織向けのプランになるため、月額料金は問い合わせが必要です。
基本的な制限は変わらず、無料版と異なり3人以上でも24時間通話が可能です。両プランの違いは最大利用人数で、Google Workspace Individualは100人まで通話が可能であるのに対し、Google Workspace Enterpriseは250人まで同時にひとつの会議に入ることができます。
Google Meet 無料版の時間制限
Google Meetは当初、Google Workspaceのアカウントでのみ利用可能でした。しかしコロナ禍でリモートワークが急増したことをきっかけに、2020年4月頃からすべてのGoogleユーザーが利用できるようになったのです。Google Meet無料版の時間制限についてくわしくご紹介しましょう。
2021年6月から時間制限が開始に
Google Meetが2020年4月に全ユーザーに対し解放された当初、テレワークを取り入れた企業にも扱いやすいよう、通話時間と人数に制限はありませんでした。Googleは同年10月以降には60分の時間制限を設けると発表していましたが、サービスが好調だったためか、時間制限の開始は延期されました。
やがて、2021年6月30日にようやく「3人以上の通話は上限60分」という制限が設けられたのです。
1対1なら24時間通話可能
Google Meet無料版は、1対1であれば24時間通話が可能です。普段から大勢で集まるやり取りが少なく、担当者とだけやり取りをすることが多いという方は、Google Meet無料版でも十分に活用できるでしょう。
3人以上の会話は60分
Google Meetは無料プランのままだと、3人以上で会話するときは60分の時間制限が設けられます。3人以上で会話をスタートして50分が経過するとチャイムが鳴り、まもなく通話終了になる、という通知が届きます。管理者がGoogle アカウントをアップグレードすれば継続できますが、アップグレードしなければ60分で通話は終了してしまいます。
Google Meetの時間制限をなくすには?
Google Meetで快適に会議を行うために、時間制限をなくしたい、と思ったときの対処方法をご紹介します。
Google Meetを有料版にアップグレードする
時間制限を気にせずGoogle Meetを利用したいのであれば、有料版にアップグレードするのが最も早く確実です。有料版へのアップグレードは、Google Meetのページから「利用を開始」で申し込むか、Google Meetで3人以上の会話を60分近く続けたときに表示されるアップグレードの提案から申し込むことができます。
Google Workspace for Educationを活用する
Google Workspace for Educationは教育機関向けのGoogle Workspaceのプランです。誰でも使えるプランではありませんが、教育関係の機関であれば、導入を検討してみましょう。
Google Workspace for Educationもプランによって料金や使える機能が異なりますが、無料プランでも最大300時間の会議が可能です。Google Meetによる遠隔授業での活用を想定した機能のため、1対1に限らず複数名の会議を行うことができます。
Google Workspace for Educationはもともと「G Suite for Education」というサービス名でした。その名の通り教育に特化したプランです。近年、ChromeOSを搭載したデバイス・Chromebookを授業に使う事例も国内で増えつつあり、Google Workspace for Educationの利便性の高さが注目されています。
他にも挙手機能や背景のカスタマイズが利用できるなど、企業向けのGoogle Workspaceより使える機能が若干多くなっています。Google Meetの機能をアップグレードさせたいけれど、プラン料金はなるべくかけたくない、という場合は、Google Workspace for Educationを利用することを検討してみてもいいでしょう。
Google Meetは用途にあわせて無料版か有料版か選ぼう
Google Meetの時間制限について、現状のプランや緩和する方法についてまとめました。Google Meetは無料版でも十分にビジネス利用可能なものの、より頻繁にかつ効果的に使いたいのであれば有料版もおすすめです。
用途にあわせて、使いやすいプランを選んでみてください。