JR貨物は8日、米原貨物ターミナル駅(仮称)事業の中止を発表した。これまで検討を重ねてきたが、昨今の情勢もあり、事業収支を見込むことがきわめて厳しく、事業を中止せざるをえないとの結論に至ったと説明している。

  • JR貨物が米原貨物ターミナル駅(仮称)事業の中止を発表

米原貨物ターミナル駅(仮称)は、JR米原駅の南側で整備が予定され、国土交通省と滋賀県、JR貨物などにより、2001年度から事業の必要性などの協議検討が重ねられてきたという。事業の整備効果として、幹線道路と貨物ターミナルを連絡することによる物流効率化、幹線道路の渋滞緩和、地域開発や地域活性化に寄与することが期待されていた。

しかし昨今の情勢もあり、事業収支を見込むことがきわめて厳しいとして、事業を中止せざるをえないとの結論に。「これまでご協力、ご尽力を賜りました関係者及び地元の皆さまに厚く御礼申し上げます」「引き続き、滋賀県の皆様にも、環境特性と労働生産性に優れた貨物鉄道輸送をご利用いただくことにより、環境に配慮した豊かで暮らしやすい社会づくりのお手伝いができるよう努めてまいります」とJR貨物は発表している。