Googleは2月8日のセーファーインターネットデーと2月1日~3月18日のサイバーセキュリティ月間に合わせ、子供たちのインターネットリテラシーを育むための2つの取り組みを発表した。
インターネットリテラシープログラム「Be Internet Awesome」(日本語版)
1つめの取り組みは、オンラインの安全性に関する専門家と共同開発した無料のインターネットリテラシープログラム「Be Internet Awesome」の日本語版公開。このプログラムは2017年に開始されており、日本語版が18言語目/40カ国目となる。
このプログラムは、子供たちが安心してインターネットを利用できるよう、次の5つのトピックによってオンラインで安全に過ごすための基本的な知識を身につけられるようになっており、子供が遊びながら学べるオンラインゲーム「インターランド」と、保護者・教師向けのリソースから構成されている。
- Be Internet Smart: Share with Care(気をつけて共有する)
- Be Internet Alert: Don't Fall for Fake(にせ物にひっかからない)
- Be Internet Strong: Secure Your Secret(ひみつを守る)
- Be Internet Kind: Its' Cool to Be Kind(思いやりを持つ)
- Be Internet Brave: When in Doubt, Talk It Out(まよったら話してみる)
「インターランド」は、4つのランド(大陸)からなる架空の世界を冒険しながら、ハッカー/フィッシング詐欺師/情報を共有しすぎる人/いじめっ子と出会う家庭で、“最高のインターネットユーザーになる”(=Be Internet Awesome)ためのスキルを磨いていく。
教師向けのリソースとしては、先述の5つのトピックを網羅するレッスンプラン/カリキュラムを用意。印刷して使える教材や教室での注意事項などがまとめられており、すぐに利用できる。
保護者向けには、各家庭での子供との対話の参考になるコンテンツを用意。テーマごとの話し合いのポイントや注意事項、ワークシートをまとめたDigital Wellbeing ファミリーガイド、YouTubeの利用を管理するための家族向けガイド、楽しみながら学べる塗り絵やペーパークラフトなどがある。
インターネットリテラシー授業を小学校にも拡大
もうひとつの取り組みが、小学校向けのインターネットリテラシー授業への教材提供の開始。Googleは株式会社ARROWSとの協力のもの、2019年度から中学校/高校向けにインターネットリテラシー授業の教材提供を行っているが、この対象を小学校にも拡大する。
小学生向けの授業は「GIGA端末を使うときのルールを自分たちで考えよう -こんなとき、どうする?-」と題し、Chromebook等のGIGA端末を利用する上で身につけるべきモラルと考え方を学ぶものとなる。道徳の時間に行われる想定で、教材の公開は4月を予定。この教材の利用に興味のある教員向けに、資料請求フォームを設置している。