JR東海は、名古屋駅と千種駅で2~3月にかけて動画撮影を実施すると発表した。装置の開発に先立つ検証などを目的に、名古屋駅は駅コンコース内、千種駅は駅ホーム内で動画撮影を行う予定となっている。
名古屋駅では、混雑した駅コンコース内で自律的に移動する搬送装置の開発に先立ち、中央口付近の4カ所にカメラを設置。カメラで撮影した動画を解析し、人流や混雑状況を推定することで、搬送装置が通行者に接触することなく移動できる経路を自動的に作成できるかどうか検証するという。撮影日時は2月21・23・28日の8~18時と、3月9日の13~18時とされている。
千種駅では、ホーム上方に取り付けたカメラでホームを撮影し、ホーム端を歩く通行者の存在を検知するという。撮影日時は3月4日5時から3月5日1時までとされている。
撮影する動画に関して、名古屋駅の分は名古屋大学未来社会創造機構とイクシス、千種駅の分はアイテック阪急阪神に検証を委託する目的で提供。動画は撮影後、3週間以内に顔部分のモザイク加工を施し、独立したサーバ内で管理した上で、元の動画は削除する。検証以外の用途には利用しない。モザイク加工した動画は厳正に管理し、技術開発終了までに削除すると説明している。