オンラインでの会議や商談が増えてきた今、オンライン会議ツールとしてgooglemeetを利用する方も多いでしょう。googlemeetはGoogleアカウントがあれば誰でも利用できるため、扱いやすいのが特徴です。
大事な会議や繰り返し行う講習などの内容をその場にいない人にも知ってもらいたい場合、録画機能が使えると便利ですよね。この記事では、googlemeetを録画する具体的な方法や注意点についてまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
Google Meetは録画できる?
Google Meetによって開催される会議やイベントは録画することができますが、録画するには条件があります。
Google Workspaceのアカウントであること
Google Meetで録画できるのは、特定の有料プランに加入しているGoogle Workspaceのアカウントユーザーのみです。Google WorkspaceはGoogleが提供する組織向けのクラウドサービスです。
Google Workspaceを利用すると、同一組織内のアカウント同士で会議の設定や予定・資料の共有がしやすくなり、業務効率の向上が期待できます。またGoogleのクラウド上で管理されるため、組織外に情報が漏れるなどのセキュリティにおける不安が低くなります。
録画できるユーザー
Google Meetで録画できるユーザーは、Google Workspaceの管理者から許可を受けた「会議の主催者」と「主催者と同じ組織に所属しているユーザー」です。
Google Workspaceのアカウントがなくても、Googleアカウントがあれば、Google Meetの会議に参加することはできますが、録画はできません。録画できるのは有料ユーザーのみです。
ただし、有料ユーザーでもプランによっては録画できないので、事前に加入しているプランを確認しておきましょう。Google Workspaceの企業向けビジネスプランには以下のものがあります。
プラン名称 | 利用者数 | 特徴 | 録画可否 |
---|---|---|---|
Business Starter | 最大299名 | 最も料金が安い、小規模ビジネス向けプラン | 録画不可 |
Business Standard | 最大299名 | 中規模ビジネスプラン | 録画可 |
Business Plus | 最大299名 | 中規模ビジネス向け最上位プラン | 録画可 |
Enterprise | 300名以上 | 大規模な組織向けのカスタマイズプラン | 録画可 |
「Business Starter」プラン利用者はGoogle Workspaceのアカウントを持っていても、録画はできません。
上記のプラン以外には、「Essentials」「Education Plus(「教職員」「生徒」ライセンスユーザー)」「Teaching and Learning Upgrade」「Workspace Individual 加入者」もGoogle Meetの録画機能を利用可能です。
録画機能を利用できる条件
Google Workspaceの管理者は、設定で「会議の録画を許可」しておく必要があります。管理者以外で「会議の主催者」「主催者と同じ組織に所属しているユーザー」が録画できるようにするには、管理者が該当のアカウントに対して録画機能を有効にしなければなりません。
録画できるのはどこまで?
Google Meetで録画できるのは、会議に参加しているメンバーの発言と固定表示されている画面です。録画機能を操作できるユーザーは限られるため、録画の途中で利用権限のないユーザーが録画を止めることはできません。また、自動字幕起こし機能によって表示させた字幕を録画することもできません。
録画すると相手にバレる?
Google Meetで録画を開始すると、会議に参加しているユーザーに通知が届きます。そのため、会議の参加者にバレないように録画することはできません。 ただし、Google Meetの録画機能ではなく、PCやスマートフォンの基本機能を使用して録画した場合は相手に通知が届かないため、バレずに録画することもできます。
Google Meetの録画方法
Google Meetで録画する方法を順に説明します。録画するときの参考にしてみてください。
PC(Windows10)の場合
1) 会議を開始します。
2) 右下のアクティビティアイコンにカーソルを合わせ、「録画」をクリックします。3) 「録画を開始」をクリックします。
4) 表示されたウィンドウで 「開始」をクリックします。
5) 左上に「REC」が表示され、録画が始まるのを待ちます。他の参加者には、録画の開始と停止が通知されます。
6) 録画を終了するときは、アクティビティアイコンにカーソルを合わせ、「録画」「録画を停止」の順にクリックします。
7) 表示されたウィンドウで「録画を停止」をクリックします。
iPhoneの場合
Google Meetの録画機能は、モバイルユーザーは使用することができません。iPhoneなどスマートフォンからGoogle Meetを開始した場合も録画することはできないので、注意してください。
スマートフォンから参加した場合でも、管理者が録画を開始すれば発言内容や共有した資料や画面は録画されます。
Google Meetの録画機能は使用できませんが、前述したとおり、iPhoneやスマートフォンに内蔵されている録画機能を使用すれば、会議内容を録画することは可能です。
ただし、スマートフォンの機能を使って録画をすると、録画していることが会議参加者に伝わらないため、無断で録画していることが知られた場合にトラブルに発展する恐れもあります。
事前に録画の許可をとるか、録画内容は個人で確認するだけにとどめておきましょう。
Google Meetが録画できない! 対処法は?
Google Meetで録画ができないときの対処法をまとめました。いざ会議を始めるときに慌ててしまわないように、事前に確認しておきましょう。
プランを確認
前述のとおり、Google Meetで録画できるプランは限られています。「Business Standard」「Business Plus」「Enterprise」を契約していれば録画できますが、「Business Starter」では録画できません。ご自身のプランが録画可能なものであるかどうか、今一度確認してみましょう。
録画機能の条件を確認
Google Meetで録画するためには、Google Workspaceの管理者が録画機能を有効にしていなければなりません。自分のアカウントの録画機能が有効になっているかわからない場合は、管理者に設定の確認を依頼しましょう。
管理者は「Google 管理コンソール」の「Google Meet」内にある「Meetの動画設定」から「録画」項目をチェックして「ユーザーに会議の録画を許可します」のチェックボックスにチェックを入れ、保存をすると録画ができるようになります。
参加状況を確認
Google Meetで録画できるのは、Google Workspaceの管理者と同じグループに所属していて管理者の許可を得ているユーザーのみです。Google Meetにゲストで参加している場合は録画することはできません。
Google Meetの保存方法は?
Google Meetで録画した内容はマイドライブに保存されます。保存方法や視聴方法をまとめました。
保存先はマイドライブ
Google Meetで録画すると、会議主催者のマイドライブ内にある「Meet Recordings」フォルダに保存されます。ただし、会議の主催者が変更されたり、カレンダーの予定時間外に変更になったりした場合は、元の予定を作成した人のマイドライブに保存されるようになっています。
チャットも録画・保存できる
Google Meetの録画時間内にやり取りされたチャットも、録画して保存することが可能です。会議主催者のマイドライブにSBVファイルとして保存されます。
録画したGoogle Meetを再生・共有するには?
Google Meetの録画内容は主催者のマイドライブに保存され、会議の参加者に共有することも可能です。録画内容を再生・共有する方法は複数あります。
マイドライブから
主催者のマイドライブに保存されているため、他のファイルと同様にドライブから再生や共有が可能です。会議の主催者は「リンクの共有をON」にして共有したり、特定のユーザーのアドレスを入力したりすれば、録画内容を共有できます。
メールのリンクから
Google Meetの録画が終了すると、会議の主催者と録画を開始したユーザーには録画ファイルのリンクが記載されたメールが届きます。メールにあるリンクをクリックして再生したり、自身のマイドライブに保存したりすることが可能です。そのリンクを他の参加者に転送すれば、その参加者も録画ファイルを視聴できます。
Googleカレンダーの予定から
Google Meetがカレンダーの予定通りの時間に開催された場合、録画ファイルのリンクはカレンダーの予定に同期されます。会議主催者と同じグループに所属している場合はファイルへのアクセス権が自動的に付与されます。
ただし、GoogleカレンダーにGoogle Meetの予定が作成されていなかったり、予定した時間外に会議がスタートしたりした場合は同期されません。
共有する前に確認
Google Meetで録画した内容を、会議参加者以外にも共有する場合があるかもしれません。その場合は、事前に会議参加者に共有する旨を伝えて、了承を得てからにしましょう。
人によっては録画された内容を共有すると困ってしまうこともあるかもしれません。録画するときにも事前に許可は必要ですが、共有する前にも念のため参加者には確認しておくと後でトラブルに発展しにくくなります。
Google Meetを録画して時間を有効活用しよう
Google Meetで録画する方法についてまとめました。Google Meetの録画機能を使えば、議事録がなくても会議内容をシェアできます。また基本的に組織内のユーザーへの共有となるためセキュリティ面でも安心できます。
Google Meetを使用して会議するときは、ぜひ録画機能も活用してみてください。