NTTドコモは2月7日、2月1日の午前中に発生した通信障害について、原因や影響範囲を報告した。
2月1日の7時30分頃から0時13分頃まで、spモードなどのモバイルインターネット通信および音声通話サービスが利用しづらい状態となっていた。全国で約18,000人のユーザーに影響した。
同日にスタートしたIPv6シングルスタック方式の導入に伴い、一時的にサーバーの負荷が上昇し、通信を制御するための信号が端末に送信されたことが原因としている。
同社はIPv4アドレスの枯渇対策としてIPv6対応を順次進めており、従来は端末にIPv4/IPv6両方のアドレスを割り当てるIPv4/IPv6デュアルスタック方式を採用していたが、2月1日からは通信先がIPv4の場合も変換して接続するIPv6シングルスタック方式に切り替えた。
同機能は提供開始時点で31機種のみ対応しており、iPhone 12以降や2021年夏モデル以降のAndroid端末(一部を除く)、home 5G HR01などで利用できる。従来機種に関してはIPv4/IPv6デュアルスタック方式を継続していることも影響範囲が限られた要因と考えられる。