LIFULLは2月3日、近畿圏版の「2022年 LIFULL HOME'S 住みたい街ランキング」を発表した。調査は2021年1月1日~12月31日、LIFULL HOME'Sに掲載された近畿圏(大阪府、兵庫県、京都府)の賃貸・購入物件のうち、問合せの多かった駅名を集計した。

  • 近畿圏「買って住みたい・借りて住みたい街」ランキング

    近畿圏「買って住みたい・借りて住みたい街」ランキング

近畿圏「買って住みたい街」ランキング

近畿圏の「買って住みたい街」ランキングでは、「谷町四丁目」(大阪府)が前回の3位からランクアップし、初の1位に輝いた。続く2位には、前回1位の「本町」(大阪府)が僅差でランクイン。以下、3位「三ノ宮」(兵庫県)、4位「姫路」(兵庫県)、5位「天満橋」(大阪府)と続いた。

もともと比較的落ち着いた住環境が人気のエリアであった「谷町四丁目」は、ここ数年は再開発に伴って駅周辺にタワーマンションが相次いで新規分譲されたため、一気に注目度がアップ。また、「本町」は、5年ほど前からタワーマンションの分譲が本格化、「三ノ宮」も大規模マンションプロジェクトの進行など、ベスト3はいずれも話題性のあるマンション開発が進むエリアがランクインする結果に。

近畿圏では、コロナ禍が継続する現状においても、大規模な面開発に伴って大阪と神戸の各中心部に居住ニーズがほぼ集中し、次いでこれら中心部へのアクセスの良好なベッドタウンが支持されていることが伺えた。

近畿圏「借りて住みたい街」ランキング

「借りて住みたい街」ランキングでは、前回5位の「江坂」(大阪府)が初の1位を獲得。5年連続1位だった「三ノ宮」(兵庫県)は2位だった。また、隣駅の「新大阪」(大阪府)が4位にランクインしており、事実上大阪駅北側一帯のベッドタウンが近畿圏での借りて住みたい街No.1という結果に。3位には「姫路」(兵庫県)が入り、近畿圏における賃貸ユーザーの居住ニーズの中心は、ここ数年神戸市内と大阪市中心部となっていることがわかった。

「江坂」は、大阪中心部へのアクセスが良く、「新大阪」同様に他地域からの単身者の流入がとても多いエリア。「三ノ宮」は、駅勢圏(駅周辺の繁華性が維持されているエリア)が広く、賃貸物件が豊富でユーザーのニーズに幅広く対応できる条件が整っている。

以下、5位「武庫之荘」(兵庫県)、6位「出町柳」(京都府)と続き、7位には、前回36位だった「大正」(大阪府)が急上昇。また、前回16位の「明石」(兵庫県)が8位にランクアップした。

一方、21位「寝屋川市」、24位「高槻市」、34位「茨木市」、36位「塚本」、44位「茨木」など、これまで大阪市中心部へのアクセスの良さからベッドタウンとして長らく機能し続けてきたエリアの人気がコロナ禍に入ってから低迷。近畿圏では、郊外よりも市街地中心部での居住ニーズが依然強く、特に大阪市、神戸市の各中心エリアへのニーズが維持され続けていることがわかった。