1月から12月には、それぞれの月にちなんだ宝石があり、生まれた月の宝石すなわち誕生石を身につけていると、幸運が訪れ、願いが叶うといわれています。
「誕生石アクセサリーを身につけて、おしゃれを楽しみたい」という人や、友達や恋人など「大切な人へのプレゼントに誕生石アクセサリーを贈りたい」という人もいるでしょう。
この記事では、5月の誕生石について宝石言葉や特徴を紹介します。さらに誕生石を使ったアクセサリーにどんなものがあるかも紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
誕生石とは
誕生石とは、1月から12月までのそれぞれの月にあてはめられている宝石のことです。誕生石には、それぞれ「誠実」「健康」「友情」など、意味が込められており、身につけていると、誕生石からパワーをもらえるといわれています。
誕生石の由来は、旧約聖書の「出エジプト記」に出てくる12種類の宝石とする説や、新約聖書の「ヨハネの黙示録」に出てくる12個の土台石とする説など、さまざまな説があります。国によっても、誕生石に若干の違いがあります。
誕生石を身につける時のポイント
1つの月に複数の誕生石が存在している場合、好きなものを1つ選んでも、全部そろえてもOKとされています。複数あれば、その日の気分や服装に合わせたコーディネートを楽しめます。
また、誕生石は自分の生まれ月以外のものを身につけても問題ありません。月替わりに誕生石をつけたり、自分の願いに合わせた誕生石を身につけたりするのもおすすめです。
5月の誕生石①エメラルド
日本では5月の誕生石は2つあります。そのうちの1つ、エメラルドについて紹介します。
エメラルドとは
エメラルドは鉱物の1つで、宝石の中に含まれる不純物によって色が変わります。天然のエメラルドは、内部にひび割れや不純物が多くみられます。エメラルドは繊細で衝撃に弱く、宝石として加工している途中でも割れやすいため、貴重な石です。
エメラルドは結婚記念宝石でもあり、日本では結婚55周年をエメラルド婚式といいます。結婚55周年記念の贈り物として、エメラルドはぴったりのアイテムといえるでしょう。
エメラルドの宝石言葉・意味
エメラルドの宝石言葉には、以下のようなものがあります。
- 恋愛成就
- 愛
- 幸運
- 安定
- 献身
- 知恵
- 希望
- 喜び
エメラルドは愛と美の女神といわれたヴィーナスに捧げられた愛の象徴の宝石といわれており、愛のパワーがある石です。普段から身につけることで、恋愛や結婚成就、夫婦円満のお守りになるといわれています。
緑色には心を落ち着けて人を癒やす効果があるともいわれており、緑色のエメラルドには「心をおだやかにして願いを叶えるための知恵を与えてくれる」という意味もあるとされています。
エメラルドの魅力
宝石に内部に含まれる傷や不純物のことを「インクルージョン」といいます。通常、宝石にする石にはインクルージョンが少ないものが選ばれます。
エメラルドはインクルージョンが多い鉱物で、多少のインクルージョンがあっても、宝石として使われます。エメラルドは、傷や不純物さえも、その石が持つ個性とされた宝石です。
エメラルドの歴史
エメラルドはクレオパトラや古代エジプトのファラオなど、歴史上の有名人にも愛された宝石です。
歴史的に「アンデスの王冠」はエメラルドを使ったジュエリーの中でも有名で、24カラットの大きなエメラルドや442個ものエメラルドを使っています。
エメラルドの産地
エメラルドの有名な産地には、コロンビア、ブラジル、パキスタン、ザンビアなどがあります。
コロンビアには、複数の有名な採掘場があり、異なるタイプのエメラルドが産出されています。ザンビアは、濃い色のエメラルドが産出されることで知られています。
エメラルドのお手入れ方法
エメラルドはデリケートな宝石なので、柔らかい布で拭いてお手入れするのがおすすめです。
割れたり傷がついたりするのを防ぐため、家事などの作業する時や寝る時、運動時も外しておきましょう。
エメラルドはオイルで処理されており、お湯や洗剤、超音波洗浄機でのお手入れもNGです。オイルが蒸発しないように、保管場所も冷暖房や照明の近くなど、乾燥しやすい場所に置かないよう気をつけましょう。
5月の誕生石②ヒスイ(翡翠)
5月の誕生石には、エメラルドのほかにヒスイもあります。
ヒスイとは
ヒスイは、東洋の宝石と呼ばれ、日本最古の宝石ともいわれています。中国でも4000年ほど昔から大切にされてきた宝石です。
ヒスイの宝石言葉・意味
ヒスイの宝石言葉や意味には以下のようなものがあります。
- 繁栄
- 健康
- 幸運
- 長寿
- 安定
- 調和
ヒスイは、結婚35周年のヒスイ婚のプレゼントでもあります。ヒスイはお守りとして使われてきた歴史も長く、持ち主を守り、その人が持つよさをより際立たせてくれるパワーがあるといわれています。
ヒスイの魅力
ヒスイは、肌の油によって表面の輝きが増していくことから、身につけている時間が長いほどに美しくなる宝石です。
ヒスイは乾燥に弱いため、油が蒸発してしまうと白く変色するおそれもあり、肌に触れるほどに色がよくなるといわれています。
ヒスイの歴史
ヒスイは、武器や装飾品、おまじないの道具などに使われてきた歴史があります。日本でも、最も古い歴史書といわれる「古事記」に、ヒスイについての記述があります。
また、勾玉のヒスイが縄文時代の遺跡から発見されており、古くから儀式や装飾品として使われていたと考えられています。
ヒスイの産地
ヒスイの産地には日本のほか、中国、ロシア、ニュージーランド、ミャンマーなどがあります。日本では、新潟県の糸魚川(いといがわ)市が特に産地として有名です。
ヒスイのお手入れ方法
ヒスイは、比較的丈夫で水や光にも強いため、お手入れは柔らかい布などで拭く程度で問題ありません。
ネックレスなどのアクセサリーで誕生石を身につける
誕生石を使ったアクセサリーにどんなものがあるか紹介します。
エメラルドを使ったアクセサリー
エメラルドを使ったアクセサリーには、指輪やピアス、ネックレス、ブレスレットなどがあります。ダイヤモンドの輝きに、エメラルドの緑色は映えやすく、ダイヤモンドとエメラルドを組み合わせたネックレスなどもあります。
ヒスイを使ったアクセサリー
ヒスイを使ったアクセサリーにもネックレスや指輪、ブレスレットなどさまざまなタイプがあります。
ヒスイの中で最も価値があるのは深緑色のものですが、ほかにも白・紫・青・黄色など幅広いカラーバリエーションがあります。
価値が高いのは、色ムラやまだら模様がなく、透明度も高いヒスイといわれていますが、自分好みの色や模様をしたヒスイが使われたアクセサリーで、誕生石からのパワーをもらいましょう。
変色や腐食が心配ならプラチナ
プラチナは、腐食や変色に比較的強いといわれています。誕生石を使ったアクセサリーを長く楽しみたい場合は、プラチナを使ったアクセサリーも選択肢の1つです。
誕生石を結婚指輪の裏石に
結婚指輪の内側に、誕生石を裏石として入れるという方法もあります。インサイドストーンやシークレットストーンとも呼ばれます。普段は見えないため、特別感や見えないおしゃれを演出できます。
5月の誕生石「エメラルド」と「ヒスイ」を身につけてみましょう
誕生石を身につけると、願いが叶い幸運が訪れるといわれています。
5月の誕生石はエメラルドとヒスイの2つがあります。エメラルドには「幸福、献身、愛、希望」などの宝石言葉があります。ヒスイには「繁栄、幸福、長寿、安定」といった宝石言葉があります。
エメラルドやヒスイを使ったアクセサリーにも、指輪やネックレス、イヤリングなどさまざまなものがあります。
ぜひお気に入りのデザインのアクセサリーを見つけて、誕生石を身につけ、大切な人にプレゼントしてみましょう。