「び」などの濁音や「ぷ」などの撥音をiPhoneの「日本語-かな」キーボードで入力しようとすると、確かにひと手間かかります。

たとえば、フリックで「び」を入力しようとすると、「は」キーを左方向へフリックして「ひ」を入力したあと、「"。小」キーを1回タップして濁点を付けなければなりません。「ぷ」のように撥音の場合は、「ふ」を入力してから「"。小」キーを2回タップして半濁点(○)を付けることになります。ちょっと面倒ですよね。

そんなときは、濁点・半濁点のことを忘れてかなを入力してみましょう。たとえば、「かずかず」は「かすかす」、「べんり」は「へんり」、疲労困憊の「こんぱい」は「こんはい」といった要領です。濁点・半濁点を省いてかな入力しても、変換候補には「数々」や「便利」、「困憊」と表示されるはずです。

かな-漢字キーボードには撥音(小さい「っ」など)を推測する機能もあるので、撥音もあわせて省略できます。たとえば、「一般」は「いつはん」、「抜本」は「はつほん」と入力すればOKです。

漢字熟語にかぎらず、かな→カナ変換のときにも使えます。「パソコン」が「はそこん」、「ベルリン」が「へるりん」といった一般用語・地名のほかにも、「キロツホン」で「ギロッポン」などの一般的とはいえない単語にも利用できます。「はんはん」が「バンバン」にも「パンパン」にも使えるように、濁点・半濁点の両方を考慮してくれることがポイントです。

なお、ローマ字入力(日本語-ローマ字キーボード)には、このような濁点・半濁点・促音を推測する機能はありません。「hasokon」はあくまで「ハソコン」、「itsuhan」は「いつ飯」や「いつ半」です。

  • iPhoneのかな-漢字キーボードには、濁点・半濁点を推測する機能があります