日本電気(NEC)とNECパーソナルコンピュータは2月4日、日本電気が自治体や教育機関に販売したGIGAスクール向け端末「Chromebook Y2」の一部で、ネジの誤混入によって発煙・熱損に至った事案が1件確認されたと発表した。
製造工程の不備で余分なネジが混入したため発生したとのこと。端末を落下させるなど強い衝撃が加わり、バッテリー下に混入したネジがバッテリーを破損させ発煙・熱損に至ったという。
また、「Chromebook Y2」などでケーブルの組み立て不良により、ケーブルが周辺部品と擦れて損傷しショートしたことで発煙・熱損に至った事案も6件確認されているという。
これに関連し、日本電気およびNECパーソナルコンピュータでは、「Chromebook Y2」「Chromebook Y3」「VersaPro E タイプVR VR-8」「VersaPro E タイプVR VR-9」「VersaPro E タイプVR VR-A」の5製品について、自主回収、点検を実施する。
また、NECパーソナルコンピュータが一般ユーザー向けに販売する「LAVIE N11」シリーズについても、内部にネジの混入がないかを確かめる自主点検を実施する。
いずれの機種も、現時点で「Chromebook Y2」以外の対象機種でネジ混入は確認されていないが、同一ライン・同一時期に生産されていたため、確認するという。
「Chromebook Y2」「Chromebook Y3」「VersaPro E タイプVR VR-8」「VersaPro E タイプVR VR-9」「VersaPro E タイプVR VR-A」の5製品については、具体的な回収方法・時期などを自治体や教育機関と調整して決定する。
「LAVIE N11」シリーズについては、無償点検申し込みサイトを開設。該当モデルについて、2022年2月6日から引き取り点検を開始する予定だ。
なお、いずれの製品も強い衝撃を加えなければ、バッテリーの破損や発煙などには至らず、利用に問題はないとする。日本電気およびNECパーソナルコンピュータは、点検までの間は落下や衝撃などを加えず安全に使用してほしいと呼びかけている。