お笑いコンビ・NON STYLEの石田明がオリジナル脚本・演出を手掛け、劇団EXILEの小野塚勇人が主演を務めるノンバーバル(セリフなし)のコメディ舞台『結 -MUSUBI-』のゲネプロ公演が3日、東京・渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールで行われた。

  • 『結 -MUSUBI-』ゲネプロ公演の模様

相撲部屋を題材にした同舞台は、世界共通である“笑い”を中心にストーリーが進行し、アクションやダンスあり、サプライズあり、ド派手な舞台演出あり。海外でも勝負できるコンテンツとして石田が言葉に頼らずに構想した、“しゃべらないけどうるさい”新感覚の舞台となる。

伝説の横綱・雅ノ富士が生前に立ちあげた富士見部屋には、二つの「してはいけないこと」がある。それは「私語」と「女性を土俵にあげる」こと。とくに女性を土俵にあげてしまうと、とんでもないことが起きると言われている。その「してはいけないこと」を守りつつ、雅ノ富士の息子、雅ノ花・雅ノ國・雅ノ海・雅ノ龍の4人は稽古に勤しんでいた。そこに彼らが愛してやまない妹・幸恵がフィアンセを連れてくる幸せな物語。だと思っていたところに不穏な空気が流れ始め、彼らの命がけの結びの一番が始まる。

主人公の四男・雅ノ花を小野塚勇人が演じ、長男・雅ノ國を株元英彰、次男・雅ノ海を廣野凌大、三男・雅ノ龍を杉江大志、長女・幸恵を中村里帆が担当。また、侍・銀之丞を久保田創、幸恵の彼氏・太郎を守谷日和、兄弟子・雅ノ若を瀬下豊を演じ、石田も侍・国士無双役で出演する。

冒頭、配達員に扮した瀬下のパフォーマンスでノンバーバルコメディが幕開け。その後、まわし姿の雅ノ花(小野塚)が登場し、四股を踏む。凛々しい姿を見せるも、コミカルな動きで早速笑いを誘う。そして、雅ノ國(株元)、雅ノ海(廣野)、雅ノ龍(杉江)も登場し、雅ノ花のイタズラで大騒ぎ。雅ノ若(瀬下)が現れると、4人は練習を始めるも、またしても雅ノ花のやんちゃぶりが炸裂していく。

その後、妹・幸恵(中村)がフィアンセ・太郎(守谷日和)を連れてくると、4人は太郎いじりで大盛り上がり。その後、物語は思わぬ展開へ。侍・国士無双(石田)、侍・銀之丞(久保田)が現れ、激しい殺陣が繰り広げられ、クライマックスへと向かっていく。

言葉を使わずとも、動きと表情でしっかりと物語を表現し、まさに“しゃべらないけどうるさい”舞台に。小野塚らのコミカルな演技を楽しみつつ、ダンスシーンや殺陣のシーンでかっこいい一面も。また、黒子役としても舞台に登場し、笑いを生み出していく石田にも注目してほしい。

石田は「小野塚くんは稽古場でも十分引っ張っていってくれて、めちゃくちゃ僕の台本を遊んでくれたんですよ。なのでこの調子で本番で遊んでほしいなと思います。あらゆる世代の方、あらゆる国の方に見てもらえたらなと思います。手放しで楽しめる舞台だと思いますので、皆さんぜひ大笑いしに来てください!」とメッセージ。

小野塚も「本番では石田さんのコメディの力を見せていただけるので、そこに自分も乗っかっていけるように頑張りたいなと思います。稽古で1日があっという間に過ぎるくらい濃密な時間を過ごせたので、ノンバーバルコメディがどれだけ楽しいものかということをぜひ見に来ていただいて体感していただければと思います」と呼びかけている。

『結 -MUSUBI-』東京公演は、2月4~6日に渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールにて上演(全6回)、大阪公演は、2月11~13日にCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演(全4回)。