俳優の小泉孝太郎が、WOWOWで6月からスタートする連続ドラマ『松本清張 眼の壁』で主演を務めることが4日、明らかになった。
原作は『点と線』『砂の器』など、これまでにさまざまな映画やドラマで映像化された数多くのベストセラーを持つ松本清張が昭和32年に発表した社会派ミステリーの傑作。今回のドラマ化にあたって舞台をバブル終焉期の1990年に移し、ミステリアスな世界観を再現する。
小泉が演じるのはバブル末期、資金繰りに苦しむウキシマ電業製作所の経理課長・萩崎竜雄。ある日、信頼を寄せる部長の関野が2億円の手形詐欺に遭い、行方不明となってしまう。体面をつくろうため事件を隠蔽しようとする会社に失望し、一人で関野の行方を追い始める萩崎は、やがて事件の鍵を握るとみられる謎めいた美女・上崎絵津子にたどり着くが…というストーリー。
小泉は「何作か松本清張原作の作品は出演させていただいてますが、WOWOWで主演で演じさせていただけるということで喜びと共に気が引き締まる思いでした。今回演じました萩崎という役は経理を担当している普通のサラリーマンですが、上司の失踪を機に事件に巻き込まれてしまいます。そして絵津子との出会いでさらに人生の⻭車が狂っていくという役どころです。松本清張作品らしいさまざまな人間が巻き込まれ破滅していく様をドキドキ、ハラハラしながら見ていただけたらうれしいです」とドラマへの意気込みと見どころを語っている。監督は同局の『殺人分析班』シリーズや『孤高のメス』を手がけた内片輝 。脚本は『警視庁捜査一課⻑』シリーズなどの深沢正樹。