俳優の和田庵が2日、都内で開催された第95回キネマ旬報ベスト・テン表彰式に出席し、映画『茜色に焼かれる』で新人男優賞を受賞した。
和田は、8歳から芸能活動を開始するも2018年にカナダに留学。帰国後、同作で本格的に俳優活動を再開した。同作では、理不尽な事故で夫を亡くした母子を尾野真千子と演じた。
表彰式に登壇した和田は、「この度はキネマ旬報ベスト・テンというとても栄誉ある賞をいただき本当に心から嬉しく思います。そして、僕を純平役に選んでくださった石井監督に心から感謝いたします。撮影中は真夏だったんですけど、コロナ渦ということもあり、スタッフさんもマスクを付けながら大変だったと思います。そんな中、苦労してみんなで作り上げた作品でこういった栄誉ある賞をいただけて本当に光栄です。ありがとうございました」と喜びと感謝の気持ちを述べた。
また母親役で共演した尾野も主演女優賞を受賞。尾野は“親子受賞”に関して、「それが一番嬉しいです。自分もそうですけど。とても嬉しいですけど。こうやって親子で取れるってね、なかなかない。母親じゃないですけど、本当の母の気持ちのように一番喜びました」と感激をあらわにした。和田も「尾野さんと一緒に親子受賞させていただけるなんて、本当に夢にも思ってなかったので、本当になんて言っていいのか、本当に嬉しいです」と語り、“親子”の絆の深さをうかがわせた。
コメントは以下の通り。
■和田庵
キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞という栄誉ある賞をいただき、信じられないくらい嬉しいです。僕を選んでくれた石井監督に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、主演の尾野真千子さんと一緒に親子受賞出来たこと、一緒に登壇出来たことが何よりも嬉しいです。
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