LIFULLは2月3日、首都圏版の「2022年 LIFULL HOME'S 住みたい街ランキング」を発表した。調査は2021年1月1日~12月31日、LIFULL HOME'Sに掲載された首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)の賃貸・購入物件のうち、問合せの多かった駅名を集計した。
首都圏版「借りて住みたい街」ランキングでは、2年連続で「本厚木」(神奈川県)が1位に。続く2位は「大宮」(埼玉県)、3位「柏」(千葉県)、4位「八王子」(東京都)と続き、準近郊・郊外でターミナル性のある街が上位にランクインした。
一方、「池袋」(昨年5位→本年12位)、「高円寺」(同11位→18位)など、これまで人気のあった都心・近郊の街が順位を落とし、コロナ禍の長期化で“居住希望エリアの郊外化”がさらに鮮明となる結果に。
しかしながら、「川崎」(同10位→10位)や「荻窪」(同15位→14位)など、昨年調査で都心に位置する駅と一緒に順位を下げた近郊の駅の順位が前回並みに留まっていることから、郊外への意識はあっても、都心へのアクセスなどといった利便性は欠きたくないという “中間層”が支持するエリアが形成されていることが読み取れた。
首都圏版「買って住みたい街」ランキングでは、1位「勝どき」(東京都)、2位「白金高輪」(東京都)、3位「横浜」(神奈川県)という結果に。
3年連続1位の「勝どき」は、選手村跡地の大規模プロジェクトが進行中で、昨年12月には平均倍率8.7倍、最高111倍という人気で完売し、依然として高い注目を集めている。同様に、2年連続2位の「白金高輪」、11位の「牛込柳町」(昨年19位)など、話題性の高い分譲物件のあった街はランクを維持もしくは順当に上げており、「コロナ禍でも資産性が高く維持されると期待できる都心や周辺の人気エリア」に関心が集まっていることが明らかとなった。
また、首都圏の新築マンション平均価格が高騰し過去最高となったことで、中古マンションの購入意向が増加。3位に急上昇した「横浜」(昨年23位)、4位の「浅草」(同21位)、28位の「渋谷」(同100位以下)など、中古マンションが多い街がランクアップした。
そのほか、活気を感じられる商店街のある「東中野」(昨年67位→本年9位)、「三ノ輪」(同95位→12位)、「入谷」(同66位→14位)も上昇傾向となった。
なお、「買って住みたい街」「借りて住みたい街」ランキング上位15は以下のとおり。