BSフジのドキュメンタリー枠『サンデードキュメンタリー』では、100年前に信州人が開拓したブラジルの村・アリアンサの足跡と今を追った『ブラジル・アリアンサに立った信州人』(長野放送制作)を、6日に放送する。

  • 日系一世で103歳の新津英三さん(左)を訪ねる日本語学校教師の北沢瑞樹さん

大正時代、はるか遠く海を越えたブラジルに、信州人が開拓した村がある。貧困だった日本は海外移住に力を入れ、その1つがブラジル移住だった。夢と希望を抱いて50日間かけて渡った異国の地だが、待っていたのは過酷な労働と低賃金という厳しい現実だった。

そこでいち早く信州人が中心となって、新しい村を設立した。原生林を切り開いてできた村の名前は、ポルトガル語で共生、協同を意味する「アリアンサ」。目指したのは、出稼ぎ移民ではなく、ブラジル社会と共生する社会だった。

「アリアンサ」には、今でも日本文化が色濃く残り、長野県とゆかりのある人々が暮らしている。人々はルーツがある日本の文化を次世代に継承しようと、日本語学校に子どもたちを通わせている。

番組では、長野県から派遣された日本語教師の目を通して、100年にさかのぼる先人のロマンと足跡、そして日系社会の現状と課題を交えながら、信州とブラジル・アリアンサの今昔をたどる。

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