2020年より施行されている「新学習指導要領」。小学生のプログラミング教育が必修化されたことで話題となったが、保護者の世代ではその実態が今ひとつ理解できていないという人も多いかもしれない。

重要であることはわかるものの、小学生がプログラミングを学ぶことでいったい何が変わるのかに関しては、「よくわからない」というのがおそらく本音ではないか。

一方で、仕事でプログラミングと関わっていて、その大切さを日々感じているという人もいる。そんな人たちは、例えば我が子が受けているプログラミング教育についてどう感じているのだろうか。

そこで今回は、プログラミングに携わるマイナビニュース男女会員136人を対象にアンケート調査を実施。「我が子に、早いうちからプログラミングを学ばせたいと思うか」などを聞いた。

  • 我が子には、早いうちからプログラミングを学ばせたいと思う?

Q.仕事でプログラミングに携わることはありますか?

「現在携わっている」(22.3%)
「過去に携わっていたことがある」(22.3%)
「ない」(55.4%)

Q.(現在携わっている、過去に携わっていたことがあると答えた方の中で、お子さんがいると答えた73人に聞いた)ご自身のお子さんに、早いうち(小学生頃)からプログラミングを学ばせたいと思いますか?

「とても思う」(60.3%)
「思う」(32.9%)
「あまり思わない」(6.8%)
「まったく思わない」(0.0%)

Q.学ばせたいと思う理由について教えてください

■「これからの社会には必須」

・「将来、必要になってくると思うので」(44歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「コロナ禍の中で将来のことを考えた時に、必要だと思う」(43歳男性/ホテル・旅館/その他・専業主婦等)
・「今後は世界的に見ても、IT需要が旺盛になると思われる。子どものやりたいことを尊重すべきではあるが、IT技術の習得を勧めたいと思っています」(46歳男性/その他/専門職関連)
・「少しずつIT社会になっていて、子どもが大人になる頃には完全なIT社会で、仕事に不可欠だと思うから。プログラミングを知っていたら生活にも役立って、暮らしやすくなりそう」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「世界に引けをとらないため」(44歳男性/総合商社/営業関連)

■「将来役に立つ/選択肢が広がる」

・「進路の幅が広がるから」(41歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「将来的に役に立ちますからね!」(49歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「これが出来るのと出来ないのでは差がある」(40歳女性/サービス/その他・専業主婦等)
・「将来的に、何らかは絶対役に立つと思うから」(48歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「将来の仕事に役に立つと思うから」(38歳男性/コンピューター機器/技能工・運輸・設備関連)

■「自身の経験から必要性を感じる」

・「自分の経験上、そう思う」(48歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)
・「やはり自分より優秀になって欲しいと思いますからね」(41歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「自分の経験上、個人的に重要だと思う」(36歳男性/その他/IT関連技術職)
・「自分自身について、可能なら子どもの頃から取り組みたかったと思うから」(38歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「まずは、自分がプログラミングのことについて学んでこなかったので、今すごく苦労しているから、子どもには早くからプログラミングのことについて勉強させたいと思う」(32歳女性/その他/その他・専業主婦等)

■「さまざまなことを学んで欲しいから」

・「多くの知識を身につけてほしいな、と思います」(34歳女性/その他/販売・サービス関連)
・「知識を広げてほしい」(43歳男性/不動産/専門職関連)
・「沢山の知識を身につけてほしいなと思います」(40歳男性/総合商社/営業関連)
・「今後、プログラミングが授業になるかもしれないと聞いたことがある。習い事として習わせたいです」(29歳女性/インターネット関連/IT関連技術職)

■「本人の自主性に任せたい」

・「学ばせたいと思うが、本人のやる気次第だと思う」(48歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
・「本人がプログラミングがしたいのなら、させます」(47歳女性/フードビジネス/専門サービス関連)
・「やりたいと言えばやらせたい。無理にはやらせたくないですけど」(48歳女性/環境関連設備/事務・企画・経営関連)

■「早く始めれば習得しやすい」

・「抵抗感なく学習できそう」(30歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「若い時には吸収力があるから」(46歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「早いうちから親しむことはとてもいい」(47歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/営業関連)

■総評

調査の結果、マイナビニュース会員のうち、仕事でプログラミングに携わることがある人は、「現在携わっている」と「過去に携わっていたことがある」が各22.3%。合わせて44.6%の人が何らかの接点があることがわかった。

現在あるいは過去に仕事でプログラミングに携わることがあった人に、自身の子どもに、早いうち(小学生頃)からプログラミングを学ばせたいと思うかを聞いたところ、「とても思う」(60.3%)と「思う」(32.9%)を合わせて、9割以上の人が学ばせたいと回答。「まったく思わない」と答えた人はゼロだった。

子どもに、早いうちにプログラミングを学ばせたいと思う理由について聞いた。主な回答としては、「これからの社会には必須」「将来役に立つ」「選択肢が広がる」「早く始めれば習得しやすい」などが挙がっている。やはり、今の社会におけるPCスキルの重要性を踏まえた上で、プログラミングの習得は早い方がいい、と考えている人が多いようだ。

また、「自身の経験から必要性を感じる」では、現在の自身の状況を鑑みて、我が子には同じような苦労をさせたくないという親心を感じさせるコメントが目立った。

一方、「さまざまなことを学んで欲しいから」「本人の自主性に任せたい」という声もあった。こちらは必ずしもプログラミングにこだわることなく、本人が望むのであれば何でもチャレンジして欲しい、という意見が寄せられている。

小学生のプログラミング学習について聞いた今回のアンケート。仕事でプログラミングに携わることがある人は、自身の子どもにも早いうちにプログラミングを学ばせたいと強く思っていることがうかがえる結果となった。

調査時期: 2022年1月18日
調査対象: プログラミングに携わるマイナビニュース男女会員
調査数: 136人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません