JR西日本は3日、大糸線南小谷~糸魚川間の沿線活性化および持続可能な路線としての方策検討を3月から開始すると発表した。人口減少や少子高齢化、道路整備の進展などで同区間を取り巻く環境が大きく変化しており、1992年度のピーク時と比べて、利用が90%以上減少している。
こうした状況について共有した上で、沿線の地方公共団体とJR西日本が一体となり、大糸線活性化協議会等を通じて生活利用・観光利用を軸とした大糸線および大糸線沿線地域の活性化の取り組みを重ねているところだという。今後は活性化の取組みに加え、未来に資する持続可能な路線としての方策について、大糸線利用促進輸送強化期成同盟会内に振興部会を設置し、地域の人々とともに幅広い議論を行うこととなった。
方策検討の議論では、地域の現状、公共交通の概況、利用状況、移動特性、沿線住民ニーズなど共有し、地域の振興や未来に資する持続可能な路線としての方策について議論を行い、適宜、取りまとめを実施するとしている。