メルシャンは2月2日、「2022年 事業方針発表記者会見」を開催。メルシャン 代表取締役社長 長林 道生氏が登壇し、2021年の振り返りや2022年の事業方針について説明した。

  • メルシャン、2022年 事業方針発表記者会見を開催

    (左)メルシャン 代表取締役社長 長林 道生氏、(右)メルシャン マーケティング部長 山口 明彦氏

2021年はオーガニック、ノンアルコールワインが伸張

2021年国内のワイン市場は、コロナ禍の影響により前年比-10%という結果に。一方、健康志向や「あえて飲まない」というニーズの高まりによってノンアルコールカテゴリーが伸び、エシカル消費の浸透でオーガニックワインカテゴリーも伸張という。メルシャンの販売実績は、主力商品であるチリワイン「カッシェロ・デル・ディアブロ」「オーガニックワイン」「ノンアルコール」が前年比100%を超える結果となった。

長林氏は、「日本のワイン市場は、2008年以降拡大したが、直近5年は縮小傾向になっている」と話す。要因として「価格競争」「同質化」「コモディティー化」などをあげ、今後はワインをより魅力的なものにすることで「ワインのある豊かな生活」を実現していくと熱く語った。CSV経営を通じて、地域コミュニティや産地、日本ワイン産業の活性化、ペットボトルの軽量化、ローアルコールやノンアルコール商品の拡充などに注力すると話す。

2022年の販売目標は、市場全体の103%という見込みに対して、104%に設定。新ブランド「Mercian Wines」を中心に、ワインユーザーの拡大を目指すとのこと。

新ブランド「Mercian Wines」が登場

続いて、メルシャン マーケティング部長 山口 明彦氏が登壇し、具体的な取り組みについて説明した。国内製造ワイン「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」は8回目となるリニューアルを実施する。収穫後24時間以内に絞った果汁のみを使用、さらに従来のペットボトル34gから29gの軽量化を行い、さらなる環境配慮を実現するという。

3月には新ブランド「Mercian Wines」が登場する。メルシャンが持つ信頼・安心のイメージをベースに「贅沢感・非日常感を味わえる輸入ワイン」をブランドコンセプトとしている。

  • ディスカバリーシリーズ「Mercian Wines Blends Perfect Blend」

    ディスカバーシリーズ「Mercian Wines Blends Perfect Blend」

同会見では、3つのシリーズから2つ紹介された。第1弾となるディスカバーシリーズ「Mercian Wines Blends Perfect Blend」は3月1日に登場。原産国の異なる2つの国のワインをブレンドすることに挑戦。さらに、約300回に及ぶブレンドの試作を実施し、日本人が好む味わいに仕上げたという。

  • ラグジュアリー・コレクションシリーズ「Mercian Wines Bordeaux」

    ラグジュアリー・コレクションシリーズ「Mercian Wines Bordeaux」

第2弾となるラグジュアリー・コレクションシリーズ「Mercian Wines Bordeaux」は、3月8日に登場する。同商品は「Mercian Wines」の最高峰シリーズとなるボルドーワイン。もうひとつは気軽に楽しめる手に取りやすい価格ながら、高品質なクオリティシリーズが登場するとのこと。