俳優の小松菜奈と坂口健太郎がW主演を務める映画『余命10年』(3月4日公開)の特別映像が3日、公開された。
20歳で難病となり、もう恋はしないと心に決めた余命10年の茉莉(小松菜奈)と、生きることに迷い、自分の居場所を見失った和人(坂口健太郎)。今回解禁となった映像では、そんな二人が出会い恋をして、かけがえのない日々を過ごす姿と合わせて、主演2人と監督が本作に並々ならぬ覚悟を持って臨んだことがヒシヒシと伝わってくる内容となっている。
特別映像は小松、坂口と藤井道人監督が熱い想いを語るもの。藤井監督は“余命もの”の作品に対してある種の抵抗があったというが「(小坂さんが)生前に書かれたものと闘病中に加筆された部分というところの生々しさだったりとか、彼女の本当に書きたかったことに対しての執着みたいなもの、それがすごく生きているように感じたんですよ」と引き受けた理由を明かす。
今回の役を全身全霊で演じた小松は「(監督は)小坂流加さんのご家族に対して敬意だったりとか、ひとつひとつが凄く丁寧でこの作品に特別な想いがあるんだなって。それを超える熱量で挑まなくてはいけない」と役作りについて明かし、約1年間の撮影に挑んだ本作を「この作品が宝物になる」と振り返っている。
“和人”を演じた坂口もまた「生半可な気持ちじゃできないなと、すごく強く思いました」と強い覚悟を持って役を演じたと明かしており、小松が演じた茉莉について「綺麗ごとだけじゃない茉莉の生き様というか生きた証じゃないですけど、それをちゃんとこう丁寧に書いていたから、だからこんなにいろんな人に刺さるんだろうなっていうのはすごく思いました」と絶賛、完成した作品への自信を覗かせた。
(C)2022映画「余命10年」製作委員会