一般社団法人電気通信事業者協会と携帯電話事業者各社は、多くの青少年が新たにスマートフォン等を手にする新学期の時期にあたり、内閣府・総務省等による「春のあんしんネット・新学期一斉行動」とも連動し、青少年を有害情報守るフィルタリングサービスの一層の普及を目指した取り組みを進めていくことを発表した。
同協会はこれまでも青少年がスマートフォン等を使用するにあたっての安心・安全な環境の実現に向けたさまざまな取り組みを行っており、今回の取り組みもその一環となる。
具体的な取り組みとして、『僕のヒーローアカデミア』とタイアップした啓発動画を協会加盟各社の携帯ショップ店頭やWeb上で公開する。この動画の制作には海賊版サイトの撲滅などに取り組む一般社団法人ABJの協力をうけており、フィルタリングサービスの啓発とあわせて、海賊版サイトでマンガを読むことの危険性について周知し、ABJマークが表示された正規配信サービスでマンガを安心して楽しむよう呼びかけるものとなっている。
また、同協会と事業者各社は、成年年齢を18歳に引き下げる改正民法が2022年4月に施行されることから、成年年齢引き下げに伴う契約締結時の注意点についても周知活動を進めていくとしている。成年年齢引き下げに伴う契約締結時の注意点として、同協会が挙げているのは次の2点。
- 成年年齢引下げにより、携帯電話やその他の電気通信サービスの利用契約の締結時、18歳以上の申込者は親権者の同意が不要となる。契約締結時には契約内容を自身で十分に理解したうえで契約する必要がある。
- インターネットを利用しての物品の購入、サービスの利用に関わる契約等についても、上記と同様に、契約内容を自身で十分理解したうえで契約し、各サービスを利用しなければならない。
成年年齢引き下げに伴う注意点に関しては、法務省や消費者庁などからも情報発信がされている。