JR北海道は、蒸気機関車C11形171号機の部品の破損により、ディーゼル機関車に置き換えて運行している「SL冬の湿原号」について、当面の運転計画を発表した。2月も引き続きディーゼル機関車で運行する。
「SL冬の湿原号」に使用している蒸気機関車C11形171号機は、1月15日に試験運転を行った際、蒸気を動力に変える蒸気室のピストン内部品(ピストンリング)に割損が見つかり、蒸気が漏れて運行できない状態であることが判明した。この部品は全般検査時に新しく製作し、交換した部品だったことから、原因の調査や修繕に時間を要するとして、1月中は蒸気機関車をディーゼル機関車に置き換えての運行で対応した。
今回の発表によれば、割損した部品を再度製作して試運転を行ったものの、前回と同様に割損してしまったという。そのため、「解体、分解などを慎重に行う必要があり、調査に時間を要する」として、2月中も「SL冬の湿原号」で本来使用予定だった蒸気機関車をディーゼル機関車に置き換えて運転することを決めた。3月4日以降の運転日の指定券発売も見合わせに。今後の運転計画や指定券発売日など、決まり次第、発表するとしている。
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