小田急電鉄の特急ロマンスカー・VSE(50000形)に感謝の気持ちを込めた記念装飾が施され、1月29日から運行されている。VSEは2022年3月11日をもって通常ダイヤでの定期運行を終了する予定。定期運行最終日までの運行予定表も公開された。

  • 小田急電鉄の特急ロマンスカー・VSE(50000形)。車体に記念装飾を施された

2005年3月に就役したVSE(Vault Super Express)は、シルキーホワイトの洗練された外観、広々とした室内空間、展望席や大型窓からのダイナミックな風景が多くの利用者から支持されたという。箱根観光用のロマンスカーとして2編成が導入され、約17年間でのべ600万キロ超を走行し、約2,000万人に利用されたが、車両の経年劣化に加え、主要機器の更新も困難になる見込みであることから、今春のダイヤ変更に合わせて定期運行を終えることになった。その後は臨時ダイヤによるイベント列車等で運行を継続し、2023年秋頃に引退する予定となっている。

VSEの定期運行終了にあたり、小田急電鉄は感謝の気持ちを伝えるべく、「ありがとうVSE! ~Special Thanks&Forever~」を企画。その一環で、VSEの車体に記念装飾が施されることとなった。両先頭車の前面窓下に掲出した記念装飾には「ありがとう!」「Thanks!」、3・8号車の車体側面には「感謝をこめて!」「Special Thanks&Forever!」と記され、ともにVSEのシルエットとロゴをあしらい、ハートマークの下に「ever since 2005」とデザインされている。「約17年間ご愛顧いただいたお客さまへの感謝を込めたデザイン」だという。

  • 車体前面・側面の記念装飾(イメージ)

小田急電鉄は同社サイト内にて、展望席のある特急ロマンスカー(VSE・GSE)の運行予定表を公開しており、現在はVSEの定期運行最終日となる3月11日までの運行予定を確認できる。3月11日は相模大野駅6時12分発の上り「モーニングウェイ92号」をはじめ、上り「はこね2・14・20・28・32号」、下り「はこね51・15・25・31号」「スーパーはこね9号」でVSEを使用。夕夜間の上り「えのしま2号」、下り「ホームウェイ81・83・87号」もVSEによる運行が予定されている。なお、列車の運行状況などにより、予定を変更する場合があるとのこと。