ソニーネットワークコミュニケーションズは2月1日、単身者におすすめというFTTH回線の新プラン「So-net 光 minico(ミニコ)」を提供開始しました。最大通信速度は1Gbpsで、集合住宅なら月額3,400円で利用できるのが特徴です。同社の担当者は「シンプルで低価格なSo-net 光 minicoで、新しい選択肢をご提供できたら」とします。
最大1Gbpsをリーズナブルに
「So-net 光 minico」は専用設計した光回線ネットワークによって、光回線をリーズナブルに提供する新しいプラン。現行の「So-net 光プラス」と同じ最大1Gbps、ベストエフォート型のサービスです。
So-net 光プラスの場合、ネットワークが混雑してもある程度の実効速度が出る一方で、So-net 光 minicoは混雑時には遅くなる場合があると明らかにされています(通常時はSo-net 光プラスと同等)。FTTHの実効速度は地域や曜日、時間帯などによって変わるので一概には言えませんが、たとえばYouTubeなら混雑時でも通常画質できちんと視聴できるように、極端に遅くなることがないようネットワークのコントロールとチューニングを続けていくとしています。
定額制FTTHサービスとしては、業界最安値クラスを実現。集合住宅(の各戸で契約する形態)なら月額3,400円、戸建て住宅なら月額4,500円です。NTT東西の光コラボレーションを活用したプランなので、提供エリアはNTTのフレッツ光と同等。最低契約期間、および解約の違約金がないのもポイントです。また、スマホの料金プランのような通信容量(いわゆる「ギガ」)の概念や、短期間に大容量の通信をするとスピードダウンといった制限もありません。
開通までの期間目安は、早い場合でマンションなど集合住宅なら1~2週間。戸建ては変動要素が大きいのですが、申し込み日の翌月末までには開通というケースが大半とのこと。なお、集合住宅で開通まで1~2週間というのは、建物に光ファイバー設備が整っている場合。光ファイバー設備のない集合住宅だと、戸建てと同じくらいの日数がかかるそうです。
特徴的なのは、「さくさくスイッチ(ワンデー)」というオプション。混雑時にどうも遅い……と感じたとき、有料で広帯域ネットワークを利用します。1回220円で24時間有効。たとえば、前日の23時59分までに申し込むと、翌日の24時まで利用できます。
ありそうでなかった、エントリークラス的なFTTHサービス
ソニーネットワークコミュニケーションズが「通信速度」と「顧客満足度」の関連を調べたところ、ユーザーの利用状況にマッチした通信回線であれば(必ずしも高速プランでなくても)直接的な不満の要因にはならないという結果だったそうです。つまり、利用しているインターネット回線の上限速度が低かったり、実効速度が低かったりしても、使い方によっては特に不満を感じない人が多いということ。
「携帯電話の料金プランは選択肢が増えましたが、固定通信に関しては選択肢が少ないのが現状です。そこで日常的に高速通信を必要としないニーズに応える、これまでありそうでなかったサービスを考えました。コンセプトは『低価格』『シンプル』『ぴったり』。本当に必要なものだけにお金を払いたい、といった消費者心理が広がるこの時代に、『価格もスペックも、あなたにちょうどいいインターネット』として展開します」(ソニーネットワークコミュニケーションズ担当者)
ちなみに近年、単身世帯では固定回線を契約せず、スマートフォンのテザリングで済ませるユーザーが増加傾向にありました。しかし、コロナ禍によってテレワークが普及するなど生活様式が変わった2020年度には、インターネットの安定性・高速性を求めてFTTHサービスの加入件数が大きく増えたそう。
「変化した生活様式のなかで、So-net 光 minicoのようなサービスにニーズがあると感じました。まずは単身世帯のニーズをとらえていけたら。『日常的に大容量を必要としない』『価格を抑えて光回線を使いたい』という人に向けた、新しい選択肢になれば」(ソニーネットワークコミュニケーションズ担当者)
ちなみに、「So-net 光 minico」と「So-net 光プラス」の契約変更は、いまのところは設定なし。将来的には検討していくそうです。
「So-net 光 minicoは契約期間の縛りもないサービスなので、まずは気軽に試してもらえたら」(ソニーネットワークコミュニケーションズ担当者)