「香りから食を創る」と聞いてピンとくる人はいるだろうか? 今回は"香りを味わう"という新しい体験ができるフレグランスカフェ「SHOLAYERED CAFE(ショーレイヤードカフェ)」に潜入。1月27日にオープンした同店舗の魅力をみなさんにお届けしよう。
隠れ家のような世界「SHOLAYERED CAFE」とは
1月27日にオープンの「SHOLAYERED CAFE」は、セントネーションズが展開する香水ブランド「SHOLAYERED(ショーレイヤード)」が手掛けるフレグランスカフェ。
"香りをレイヤードする"という新しい選び方・楽しみ方を提案する本ブランドは、香水をはじめとしたラインナップすべてが日本製となっている。
カフェでは同社の代表的な5つの香りと、フレグランスプロデューサー石坂将氏が体験した旅の記憶とをかけあわせた「フレグランスカクテル(ノンアルコール)」を味わうことができる。
聞いただけではイメージしづらいが、不思議とワクワクする内容を詳しく調査するため、早速カフェに向かった。
恵比寿駅から徒歩5分ほどに位置するお店の目印は、ワインレッドの扉。シンプルながらも、オシャレな店構えに入店前からときめきが止まらない。
気になる店内はというと、1階は「SHOLAYERED」の商品を販売しているショップ、そして、ネオンの光が照らす階段をあがった先に「SHOLAYERED CAFE」がある。
「屋根裏部屋の調香師」をコンセプトに作られたという店内は、なんと屋根や窓、書斎が配された隠れ家のような空間。異世界に迷い込んだ特別な雰囲気に、つい気持ちが高ぶってしまう。
フレグランスを表現したドリンク
そんな斬新かつ可愛らしい空間で味わえるのは、5種類の「フレグランスカクテル(ノンアルコール)」(各2,640円)。今回は特別にその中の1つ「メキシコシティ by シュガーライチ」を試飲させてもらった。
実は今回ドリンクを選ぶ際、メニューを見て選んだのではなく香りを嗅いで希望のカクテルをチョイスした。
一般的なお店とは異なるメニュー選びに加え、ドリンクグラスもまた特徴的! 「香水をイメージできるよう、グラスにもこだわりを持っています」と語る石坂氏の言葉通り、"魔法のランプ"を思わせるような一風変わった姿でドリンクが登場した。
「メキシコシティ by シュガーライチ」は、「SHOLAYERED」が代表する香り「シュガーライチ」をイメージして作られたメニュー。フレッシュで甘い香りのフレグランスを再現したドリンクは、濃厚なライチ・ピーチのうまみに加え、フレッシュでさわやかな後味が特徴。
さらにメキシコシティの旅に着想を得ているという本メニューは、メキシコ料理でよく使われるスパイスやハーブを使用している。山椒塩やパクチーの独特な香りが味の輪郭をくっきりさせ、うまみの奥深さを引き出す役割を担う。
当初は「香りを表現するとは……?」と思っていたが、フレグランスの世界観がきちんと表現されつつ、味わいの完成度が追求された一品に感動した。
香りを重ねる⁉ 自分だけの香水づくりを体験
だが、ドリンクを飲むだけで終わりじゃないのが「SHOLAYERED CAFE」。なんと、ここでは自分だけのオリジナルの香水を作る調香体験も楽しめる。
やり方は簡単2ステップ!
1. 用意された8種類の香りから2つの香りを選ぶ
2. 「For you」などのメッセージや自身の名前などをボトルにいれることができるので、その内容を決める
難しいことはないのだが、とにかく悩んでしまう。そんなとき石坂氏から「対極になる香りを選ぶといいですよ」とアドバイスをもらった。香りを重ねる際は自身の好きなものと、普段選ばないような香りをあえて選択することで、新しい発見があるという。
そこで、華やかなマスカットを想起させる「シャンパン」と、お酒のマティーニをイメージして作られたすっきりとした匂いの「オリーブウォッカ」をセレクトした。
すると……、シャンパンのフルーティな香りをオリーブウォッカが適度に和らげ、甘すぎない上品で大人な芳香が表現される。「香りが重なるとはこういうことか!」と、新たな出会いについ笑みがこぼれた。
また、シンプルで上質なボトルデザインに加え、自分のイニシャルまで入っている特別感もうれしいポイントだ。
香りを通して、これまで知らなかった世界を見せてくれた「SHOLAYERED CAFE」。新たな香りをまとい、味わう。あなたもそんな体験をしてみてはいかがだろうか。
■Information
「SHOLAYERED CADE」
場所 : 東京都渋谷区恵比寿西1-16-2恵比寿フラワーマンション2F
営業時間 : 12:00~20:00
定休日 : 月曜日