JR東海の特急形気動車キハ85系を使用し、高山本線経由で運転される特急「(ワイドビュー)ひだ」は、2022年3月12日のダイヤ改正から特急「ひだ」に。名古屋駅発着の「ひだ」はすべてグリーン車を連結しての運転になるという。
現行の特急「(ワイドビュー)ひだ」は、名古屋駅発着で高山本線を経由し、高山駅、飛騨古川駅、富山駅へ運転する定期列車を上下各10本設定。他に大阪駅発着の列車も上下各1本設定し、岐阜~高山間で名古屋駅からの列車と併結運転を行っている。
キハ85系のグリーン車は2種類あり、名古屋駅発着で運転される列車のうち、現行の下り「(ワイドビュー)ひだ3・7・11・13号」と上り「(ワイドビュー)ひだ6・8・14・20号」は先頭車1両をグリーン車、下り「(ワイドビュー)ひだ5・9・15・17号」と上り「(ワイドビュー)ひだ2・4・12・16号」は中間車の半室をグリーン車として使用。下り「(ワイドビュー)ひだ1・19号」、上り「(ワイドビュー)ひだ10・18号」はグリーン車なしの編成で運転されている。大阪駅発着で運転される下り「(ワイドビュー)ひだ25号」、上り「(ワイドビュー)ひだ36号」もグリーン車は連結されていない。
JR東海は3月のダイヤ改正に合わせ、同社の在来線特急列車で使用された「ワイドビュー」の愛称を取り、特急「しなの」「ひだ」「南紀」「ふじかわ」「伊那路」として運転することを発表している。ダイヤ改正後の特急「ひだ」は、引き続き名古屋駅発着の定期列車を上下各10本、大阪駅発着を上下各1本設定。下り「ひだ1・19号」と上り「ひだ10・18号」にもグリーン車が連結され、名古屋駅発着の「ひだ」はすべてグリーン車ありの編成で運転されることになる。大阪駅発着の「ひだ」はダイヤ改正後もグリーン車なしの編成で運転される。