小学館は1月26日、育児メディア「HugKum(はぐくむ)」が実施した子育て世代のお金の実態と子どものマネー教育についての調査結果を発表した。調査は2021年12月15日〜2022年1月5日、全国の0歳〜小学6年生の子どもを持つ親818人を対象にインターネットのアンケートにて行われた。
まず、家庭の世帯年収について調査したところ、最多は「500万円以上〜600万円未満」であり、次いで400万円台、600万円台と続いた。トータルすると全体の3割以上が700万円以上であることも分かった。
住まいの形態について尋ねてみると、戸建ての持ち家がおよそ半数。マンションなどの集合住宅を持ち家とする割合も1割以上となり、全体の6割以上が持ち家を購入しているという結果となった。一方で、賃貸住宅で暮らしているのは3割弱となり、実家や社宅などは少数であった。
続いて、貯蓄額について聞いてみたところ、最も多かったのは「100万円以上200万円未満」となり、次いで「1000万円以上」、「貯蓄はない」の回答が続いた。4位以下となった金額帯は1割程の回答数で並び、世帯ごとの違いが明らかとなった。
家計簿に関しては、「家計簿をノートにつけている」と「家計簿アプリを使用している」の回答を合わせて、4割程がつけていることが分かった。全体では「過去につけたことはあるが、今はつけていない」の回答が35%ほどで最も多く見られた。
使っている電子マネーについて尋ねてみると、最も使っている人が多かったのが「PayPay」で、次いで「WAON」「nanaco」「d払い」「Suica」が続いた。
外食を除く1カ月の食費について聞いたところ、53.7%が5万円未満におさえているという結果に。「5万円〜6万円未満」の22%を合わせると、75.7%が6万円未満であることも分かった。
家族の保険について聞いてみると、6割以上が夫婦ともに生命保険に加入し、4割以上が夫婦ともに医療保険に加入していることが分かった。子どもの学費保険に加入している世帯も4割を超えている。
教育費の貯め方については、「学資保険」が最も多い結果となり、「貯金」もほぼ同率で続いた。また、「投資」という回答もわずかに見られている。
投資に興味があるか尋ねてみると、「まあまあ興味がある」「とても興味がある」を合わせて6割が興味を持っているという結果となった。一方で、実際には6割以上が投資をしていないことも分かった。
子どものお金教育について不安に思っていることについては、24.6%が「不安に思っていることは特にない」と回答。しかし、21.7%が「お金の価値が理解できていないこと」、19.5%が「お金を計画的に使えないこと」といったことに不安を感じていることも分かった。