2022年秋に開園が予定されているジブリパークについて、27日、メディア向け発表会が行われた。登壇した大村秀章愛知県知事はその中で、同園を2022年11月1日に開園すると発表した。

  • ジブリパーク内「ジブリの大倉庫」

2005年に愛知県長久手市で開催された「愛・地球博」の跡地である、愛・地球博記念公園に建設中のジブリパーク。多くの名作を生み出してきたスタジオジブリ初の体験型施設ということで注目を集めてきたが、今年の11月、ついに第1期オープンとなる。

5つのエリアのうち、第1期にオープンするのは「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」の3エリア。残る「もののけの里」「魔女の谷」の2つのエリアについては、第1期開園からおおむね1年後を予定しているという。

  • ジブリパークの5つのエリア

・「青春の丘」…『耳をすませば』に登場する「地球屋」や『猫の恩返し』に登場する「猫の事務所」、『天空の城ラピュタ』や『ハウルの動く城』などの世界観を想起させるエレベーターなど。

  • 青春の丘では地球屋を再現

・「ジブリの大倉庫」…和洋折衷の建築空間をイメージし、展示室、子どもの遊び場、カフェ、スタジオジブリの収蔵施設など。

  • 「ジブリの大倉庫」には子どもが遊べるエリアも

  • 営業を終了した室内プールを改修して活用する

・「どんどこ森」…『となりのトトロ』のサツキとメイの家を中心とした昭和の田園風景をイメージ。トトロをモチーフにした遊具や散策路など。

  • 現在もある「サツキとメイの家」を中心としたエリア

  • 木造のトトロの中では子どもたちが遊べるようになっている

入場は完全予約制。入場料は未定だが、大村知事は「入場料はいただく予定だが、いわゆる一般的なテーマパークよりはリーズナブルになると思う。より多くの人に楽しんでもらえるような料金設定にしたい」と話した。

  • 大村愛知県知事(左)と鈴木プロデューサー(右)

また、大村知事とともに登壇した、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、「ここのことはすべて吾郎くん(宮崎吾郎監督)に任せているんですが、今日1年以上ぶりに足を運んで、『この仕事を受けて良かった。吾郎くんに任せて良かった』と心から思うことができました」と、ジブリパークの完成に大きな期待を寄せた。

  • 鈴木プロデューサー

(c)Studio Ghibli