東急電鉄と東京メトロ、埼玉高速鉄道は27日、東急目黒線と東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線において、2022年4月上旬から8両編成列車の営業運転を順次開始すると発表した。
東急電鉄では、2023年3月に予定される東急新横浜線開業までに、相鉄線内へ乗り入れる東急電鉄保有の目黒線車両全26編成を8両編成化する予定。新線開業による交通利便性・速達性向上に加え、輸送力増強による快適性向上で開業効果の最大化を図る。
東急線全駅で設置完了しているホームドア・センサー付き固定式ホーム柵に関して、目黒線の8両編成化にともない新たに供用する2両分の乗降口においても同様に安全性を維持すべく、ホームドア・防犯カメラ整備などの工事を推進してきたという。目黒線の全13駅で駅設備の整備が完了し、相互直通先の各線でも8両編成対応工事が完了することから、東急電鉄が保有する現行の6両編成車両に2両を増結し、順次8両編成として営業運転を開始する(世田谷線・こどもの国線を除く)。
東京メトロも「安心な空間」の提供の一環として、現在すべて6両編成での運転となっている南北線において、8両編成列車の運行をめざし、ホーム延伸などの設備工事を進めてきたという。東京メトロおよび相互直通運転を行う各社の工事が完了したことを受け、4月上旬から南北線で8両編成列車1編成(東急電鉄所属車両)の運行を開始する。今後は順次、8両編成列車の運行数を増やしていく。
埼玉高速鉄道では、開業20年を契機に利便性・快適性向上のため、さらなる輸送力増強・輸送サービス向上を図るとしており、直通運転を行う各社と協議計画し、4月上旬から順次、8両編成列車を運行させるとのこと。当面は6両編成を中心に、一部列車を8両編成で運行する。