東京都交通局は27日、都営三田線に導入する8両編成の新型車両6500形を5月14日から運行開始すると発表した。2022年度末までに13編成を順次導入する予定となっており、運行ダイヤについては決まり次第、発表するとしている。

  • 都営三田線の新型車両6500形の外観

東京都交通局では、乗客がより快適に利用できることなどを目的に、都営三田線の一部編成を6両編成から8両編成として輸送力の増強を図る。現在、新型車両6500形の試運転やホームドアの更新・増設など、駅施設の改修を進めているとのこと。

新型車両6500形は、1編成あたり8両編成とすることで、定員が1,172人に増加する。すべての車両に防犯カメラを設置するほか、誰でも利用しやすいように低い吊り手と荷棚を採用。すべての車両にフリースペースを設置し、抗ウイルスコーティングも施工する。車両のデータをリアルタイムに収集する「車両情報収集システム」を搭載し、蓄積したデータの有効活用をめざすという。稼働予定は2022年度下期とされている。

  • 6500形の車内

  • 車内に防犯カメラも設置される

駅施設の改修も進み、西高島平駅から三田駅までの全24駅を対象に、既設のホームドアをすべて更新するとともに、8両編成化に合わせて増設した。新たなホームドアは列車接近表示器や非常停止ボタンを戸袋上部に設け、開閉部分の一部にガラスを用いて視認性を高めている。