米Microsoftが1月25日(現地時間)に発表した2022年度第2四半期(2021年10月〜12月)決算は売上高・利益ともにアナリストの予想平均を上回り、四半期売上高が初めて500億ドルを超えた。米国のインフレと金融引き締めによる景気減速懸念から、テクノロジー大手の決算発表では10〜12月期の業績以上にガイダンスに注目が集まっているが、Microsoftはカンファレンスコールで1〜3月期も力強い成長が継続する見通しを示した。時間外取引でMicrosoft株は一時下落したものの、カンファレンスコール後に上昇に転じた。
12月期の売上高は前年同期比20%増の517億3000万ドル。純利益は187億7000万ドルで同21%増。1株利益は2.48ドルだった。市場予想は売上高508億8000万ドル、1株利益2.31ドルだった。以下は部門別の売上高。
More Personal Computing
売上高174億7000万ドルで前年同期比15%増。Windows OEMは同25%増だった。PC市場は半導体不足、サプライチェーンや物流の混乱の影響を色濃く受けているが、PC需要は強い。Windows Commercial製品とクラウドサービスは同13%増、Microsoft 365の需要が伸びを牽引した。
Surfaceは需要を満たす供給が困難な中、前年同期比8%増の売上高を達成した。「Surface Laptop 4」が伸びを牽引。同社は昨年9月に「Surface Pro 8」「Surface Laptop Studio」「Surface Go 3」を発表している。
Xboxハードウェアは同4%増。Xboxコンテンツおよびサービスは同10%増だった。在宅需要で売上が伸びた前年に比べてサードパーティタイトルが減少したが、ファーストパーティタイトルとXbox Game Passサブスクリプションは好調な伸びを続けている。ゲーミング全体では同8%増だった。
Productivity and Business Processes
売上高159億4000万ドルで前年同期比19%増だった。コマーシャル向けOffice製品/クラウドサービスの売上高が前年同期比14%増。Office 365のコマーシャルシート数が同16%増加し、売上高が同19%増だった。コンシューマ向けOffice製品/クラウドサービスは同15%増。コンシューマ向けMicrosoft 365の契約者数は5640万人、前期から230万人の増加。
Dynamics製品およびクラウドサービスは売上高が前年同期比29%増。Dynamics 365は同45%増、Power Appsが同161%増だった。
LinkedInの売上高は前年同期比37%増。米国の労働市場ではより良い条件を求めて転職する人が増え続けており、採用広告が増加、LinkedInセッションが同22%増加した。
Intelligent Cloud
売上高183億3000万ドルで前年同期比26%増だった。サーバー製品およびクラウドサービスの売上高は同29%増。Azureは同46%増、使用量ベースのサービスが伸びを牽引した。サーバー製品の売上高は同6%増だった。