Dynabook、第12世代Core搭載でほぼ13.3型サイズの狭額縁14型モバイルPC

Dynabookは1月26日、13.3型クラスのフットプリントに14型液晶を搭載したモバイルPC「dynabook RJ74/KU」を発表した。法人向けの販売で、価格は非公開。2022年春頃の発売を予定している。

• dynabook RJ74/KU

家と職場を行き来しながら仕事する場合など、ハイブリッドワークを想定した14型ノートPC。軽さや耐久性、長時間駆動などを意識した新設計のモバイルPCとなる。

本体に4辺狭額縁を採用し、サイズを同社13.3型ノートPC「R63/M」（2019年1月発表）並みに抑えつつ、14型のWUXGA液晶ディスプレイを搭載した。上ベゼルに収めるカメラモジュールも2.2mm幅の小型サイズに刷新。厚みは15.9mmで、軽さの仕様値は未定だが、1kg以下を目指しているという。

ディスプレイ解像度は1,920×1,200ドットで、アスペクト比は16：10。従来モデルの16：9と比べ縦にやや長くなり、コンテンツの視認性を高めた。また、ディスプレイはLow blue light（低ブルーライト）液晶となっており、第三者認証機関テュフ・ラインランドが定めたEyesafe認証ディスプレイをdynabookシリーズで初搭載。色味の変化なくブルーライトを低減した表示になっている。

• 本体天板。カラーはダークテックブルーで、黒の格調高さと青のカジュアル感を入れ込んだ色という

キーボード面も従来モデルから改善した。クリックパッドはこれまで左上に指紋センサーを搭載していたが、RJ74/KUでは電源ボタン一体型の指紋センサーを搭載することで、クリックパッド構造を薄くし、本体の厚みを2.0mm薄型化した。

クリックパッドの大型化も果たし、現行の13.3型ノートPC「G83/HS」（2021年3月発表）のクリックパッドと比べサイズを38％拡大。3本指、4本指での操作がしやすくなったとする。また、キーキャップはサイズを大きくし、スペースキーの横幅も拡大した。

• キーボード面。指紋センサーは右上の電源ボタンと一体型になり、タッチパッドが大型化した

プロセッサはIntelの第12世代Intel Core i7-1270PやCore i5-1250Pを搭載し、vProモデルも選択できる。プロセッサを最大28W TDPで動作させる独自技術「dynabookエンパワーテクノロジー」も搭載し、あわせて本体内部の冷却性能の向上と、静音化も図った。

機能面ではこのほか、オンライン会議を補助する機能を搭載。一押しでマイクをミュートにする「ワンタッチマイクミュート機能」、自分や相手側で発生する環境騒音、キーボードの打鍵音といったノイズを約5憶のサンプルデータを基に低減する「AIノイズキャンセラー機能」、Webカメラに映し出された自分以外の背景をぼかしたり、顔位置を検知し常にユーザーが正面に一定サイズで写るよう補正する「AIカメラエフェクター機能」などを用意した。

• 本体は180度開くことができる。マイクは上ベゼル上部に搭載し、これまで正面向きだったところ、上方向への設置に変更した。これにより360度どの方向からの音声でも収音しやすくなっている

カラーはダークテックブルーで、黒の格調高さと青のカジュアル感を入れ込んだ色という。本体は26方向からの落下や振動テストなど、アメリカ国防総省制定の「MILスペック」に準拠したテストを実施する予定。バッテリー容量はは48.7Wh（3セル）を搭載。バッテリー駆動時間は現在計測中で、今後仕様値が公開される予定だ。

Dynabookでは過去にも「Rシリーズ」というハイエンドノートPCを出していたが、今回投入する新たな「Rシリーズ」は、ニューノーマル時代の働き方への「Resolution」（解答）かつ「Renew」（時代を刷新）、「Revolution」（革命）を起こしたいという思いを込めたという。

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