新しいもの・体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」を運営するマクアケは、新商品・新サービスについての「Makuake品質基準」を策定し、1月21日に公開した。また、幅広い産業資材の試験・検査等を行う国際的なテスト機関であるカケンテストセンターとの業務提携についても発表した。
「Makuake」を通じた応援購入では、既存のルールを適用するだけでは信頼の確保や安全面の担保が難しく、様々なリスクに対する検討・対策が必要となる。同社ではサービスリリース以来、プロジェクト実行者へのサポート、社内の審査法務部門でのチェックを行い、サポーターが知っておくべきことや注意点を把握したうえで応援購入を行えるように努め、応援購入体験の満足度向上を推進してきた。
そういった状況の中、サービスの拡大に伴い、プロジェクト実行者が責任をもって品質が担保された商品開発を行うことが重要となっており、サポーターに対しても通常のECサービスとは異なる「応援購入サービス」の背景・特性などを発信・啓蒙する必要が生じてきた。こういった背景から、今回の「Makuake品質基準」の策定を行うことになったという。
Makuake品質基準の詳細は、PDFとして入手できる。
品質については、全てのリターン(商品・サービスなど)が国の定める各種法令に準拠していること、Makuakeの品質基準を満たしていることを実行者が責任をもって管理することを求めている。また、公表された商品情報にはその根拠となるデータを取得することとなっており、必要があれば指定の検査機関などで試験検証を行うこととしている。このほか、外観・仕様や安全性についても言及されている。
上記の「指定の検査機関」にあたるのが、今回提携が発表されたカケンテストセンターということになる。同センターは、昭和23年に日本化学繊維検査協会として設立された検査機関で、繊維製品に限らず皮革類/紙/ゴム/プラスチックその他の産業資材など幅広い分野にわたって試験・検査を実施している。今回の提携では、リターンのテストを行うというだけでなく、Makuake品質基準の策定の支援にも参加している。さらに今後もプロジェクト実行者向け品質管理セミナーの開催、同センターの試験結果に基づく適切な広告表現への助言などでもMakuakeの品質向上のためのサポートを担当するという。