「第54回ミス日本コンテスト2022」が24日、東京・新宿の京王プラザホテルで行われ、東京都出身で国際基督教大学教養学部3年の河野瑞夏(こうの みずか)さん(21歳)がグランプリに選ばれた。

「第54回ミス日本コンテスト2022」のグランプリに選ばれた河野瑞夏さん

今年で54回を数える同コンテストは、過去に藤原紀香ら芸能人をはじめ、学問研究や政治経済、医療スポーツや地域家庭など様々な分野で活躍する女性を輩出してきた歴史あるミスコンテスト。この日は最終選考が行われ、11人のファイナリストが着物・ドレス・スポーツウエアの審査に臨み、国際基督教大学教養学部3年の河野瑞夏さんがグランプリに輝いた。

名前を呼ばれて自身の手を胸に当てながら深くお礼をした河野さんは「グランプリという大変光栄な賞をいただけて感謝の気持ちでいっぱいです。新型コロナウイルス感染が危うい中、安全に開催していただいた今日お越しの皆さん、本当にありがとうございます。自分の持ち前でもある発信力をいかした人と人を繋ぐミス日本になりたいと思います」と喜びの声。「まずはずっと支えてくれた家族に感謝したいです。ここまで2年間、摂食障害という病気と戦ってきましたが、解決策が見つからないまま一緒に前を向いてくれました。家族に感謝したいと思います」と真っ先に喜びを伝えたい人を家族とあげていた。

現在は国際基督教大学の教養学部に席を置く河野さん。応募した理由を「大学の先輩でもあり、ミス日本2016でみどりの女神になった飯塚帆南さんとオンラインのイベントで出会ったのがきっかけです。そこで私や同世代の子たちが叶えたい夢などを話していると帆南さんがその道の先駆者の先輩を繋げてくださりました。人と人を繋ぐ帆南さんに憧れました」と大学の先輩でミス日本のOGでもある飯塚さんとの出会いがきっかけだったとか。その彼女は現在モデル事務所にも所属しているが、「ミス日本と学業が忙しくてなかなか仕事ができていません。以前はCMや広告の仕事が多かったです」と明かしつつ、今後の芸能界活動は「正直モデルの方は考えていなくて、伝えるジャーナリスト、メディアに関わりたいと考えています」と話した。

現在は就職活動中で、報道関係の仕事を経験した上でと前置きしつつ、「皆さんがもっとメンタルヘルスについて考える機会を増やすメディアを作りたいと思っています。大切なのは自分自身を知ること、自分を多角的に捉えることだと思うので、自分が思ってもいなかった視点を得られるようなメディアを作りたいです」と具体的な将来像も。また、優勝賞金100万円の使いみちについては「メディアの資金だったりボランティア施設の活動にあてたりして社会に還元したいですね」と目を輝かせていた。

なお、ミス日本ミス着物に東京都出身で大妻女子大学社会情報学部3年の佐藤梨紗子さん(21歳)、ミス日本「海の日」に山口県出身で大妻女子大学文学部4年の属安紀奈さん(22歳)、ミス日本みどりの女神に神奈川県出身でモデル・女優の成田愛純さん(19歳)、ミス日本「水の天使」に兵庫県出身で東京医科歯科大学医学部医学科3年の横山莉奈さん(21歳)がそれぞれ選ばれた。