Acerは1月24日、堅牢性と教育現場向けに最適化した機能を備えた文教向けChromebookの新モデル「Chromebook 512 (C852)」「Chromebook 511 (C734/C734T) 」「Chromebook 314 (C934/C934T) 」「Chromebook Spin 311 (R722T/R723T)」を発表した。
衝撃吸収バンパーと堅牢性を高めたデザインによって、いずれも米国防総省の調達基準「MIL-STD 810H」に準拠する耐久性を備え、122cmの高さからの落下や60kgの圧力に耐える。また、ディスプレイが180度(Spinは360度)開くようになっている。幅広く開閉するので姿勢に合わせて角度を調整しやすく、柔軟性によって画面の扱いから損傷する可能性が低減する。誤って水をこぼしてもキーボード部分で受け止めて水を逃し、内部の部品を保護。学校では子供達がキーボードからキーキャップを外して紛失したり、誤った場所に取り付けるといったことが起こるが、Chromebook Spin 311、Chromebook 511/512のキーボードは、普段使用する状態ではキーを取り外しにくい機構で、かつ修理や交換は簡単に行えるようになっている。
海洋プラスチック廃棄物を用いた「OceanGlass」をタッチパッドに採用、Chromebook Spin 311、Chromebook 511/512には再生プラスチックを用いるなど、Acerのサステイナビリティの取り組みを反映させているのも特徴の1つ。
Chromebook 512は、アスペクト比3:2の12インチのディスプレイを搭載する。長い文章、大きな地図や写真を表示させる場合、16:9よりもスクロールを減らせる3:2の方が生産性を高められるという。オプションでマルチタッチに対応。リモート学習の質を高めるTNRテクノロジ対応のWebカメラと2つのマイクを搭載。カメラは部屋の照明など背景光のフレアを抑えるIRカットフィルターを備える。プロセッサは最新のIntel Nシリーズ。バッテリー駆動時間は最大12時間。価格は349.99ドルからで、北米では1月に発売予定。
Chromebook 511は11.6インチ、低学年の子供の利用を想定したデザインになっており、米国の玩具安全規格「ASTM F963-16」と「UL/IEC 60950-1」を満たす。価格は349.99ドルからで、北米では2月に発売予定。
Chromebook 314 (C934/C934T)は、IT管理者、教師、高学年の子供向けのモデル。14インチのFHD IPSタッチスクリーンディスプレイ、TNRテクノロジ対応のWebカメラを搭載。DTSオーディオ、Wi-Fi 6に対応する。プロセッサは最新のIntel Nシリーズで、バッテリー駆動時間は最大10時間。価格は429.99ドルからで、北米では2022年後半に発売予定。
Chromebook Spin 311は、K12(幼稚園の年長から高校まで)向け。ディスプレイが360°開閉するコンバーチブル型で、クラムシェル、テント、スタンド、タブレットという4つのスタイルで使用できる。プロセッサにMediaTek MT8183を搭載し、バッテリー駆動時間が最大15時間と長い。HD Webカメラを搭載。R723TはWi-Fi 6とBluetooth 5.2、R722TはWi-Fi 5とBluetooth 4.2をサポートする。北米で3月に発売予定で、価格は399.99ドルから。