キャリアデザインセンターは、同社が運営する女性に特化した転職サイト「女の転職type」にて、「2021年の冬のボーナス」についてアンケートを実施し、その結果を1月24日に発表した。調査は2021年12月10日~22日の期間、「女の転職type」会員の女性519名を対象にWebアンケートにて行われた。
はじめに、2021年冬のボーナスについて尋ねたところ、「0(なし)」が51.3%と最多に(就業中の人のみ、離職者を除く)。雇用形態が「正社員・契約社員」の人だけに絞っても「0(なし)」は49.3%と、約半数の人がボーナス支給がなかったことになる。
また、支給された人の平均金額は、「就業中の人すべて」でみると29.4万円、「正社員・契約社員」は30.8万円となった。2021年夏のボーナスの調査では、「就業中の人すべて」は31.7万円、「正社員・契約社員」は31.9万円だったこともあり、冬のボーナスの方が平均金額は微減していることが判明した。
続いてボーナスの満足度について尋ねたところ、就業者全体では「かなり不満足」が43.1%を占め、1位に。不満足派66.7%に対して、「かなり満足」と「やや満足」を選んだ満足派は16.1%という結果になり、約4倍の差があった。
雇用形態が「正社員・契約社員」だけで見てみると、満足派17.8%、不満足派58.6%となり、やや満足に感じる人の割合が微増する結果に。
さらに、2020年の冬のボーナスについても尋ねたところ、「0(なし)」45.7%が最多で、支給された人の平均金額は30.9万円。2021年の「0(なし)」は51.3%だったため、2020年よりも支給されていない人の割合は5.6%増えていることに。支給された人の平均も30.9万円から29.4万円に微減している。
一方で雇用形態が「正社員・契約社員」の人だけを見ると、2020年の「0(なし)」は53.0%で、2021年の「0(なし)」は49.3%と、支給されていない人の割合が3.7%減少。支給された人の平均金額は、2020年30.8万円から2021年32.1万円と微増しており、「正社員・契約社員」についてはやや明るい兆しが見られたという。
金額差があった人にその要因を尋ねると、最も多かったのは「会社の業績」(22.0%)となった。2021年夏のボーナスの調査と同様に、フリーコメントには「新型コロナの影響」との意見も寄せられた。「その他」「わからない」の回答を除くと、2位は「退職」(10.4%)、3位は「自分の評価」(7.9%)という結果だった。
そこで、理想の冬のボーナスについて尋ねると、「50~99万円」が43.3%と最も多い結果に。理想の平均金額は53.6万円だが、実際に2021年冬に支給された人の平均金額は29.4万円。比較すると約24万円のギャップがあった。
また、冬のボーナスの使い道について尋ねたところ、1位~3位までは2020年も2021年も変わらず、最多は「貯金」、次いで「生活費に充当」、「ファッション・美容」の順となった。
2020年と比較すると、2021年は「旅行・レジャー」「趣味」などにボーナスを使う予定という人の割合が増加傾向に。2020年12月と比べると、2021年12月は新型コロナウイルスの感染者数は大きく減少。そのため「ファッション・美容」「旅行・レジャー」「趣味」などにボーナスを使う人の割合が増加したことが推測できるという。