iOS 14.3以降、iPhoneは「空気質」の表示をサポートしています。ここでいう空気質とは、大気汚染レベルを示す指数(AQI、Air Quality Index)のことで、数値が大きいほど健康に悪影響をおよぼすとされています。

AQIは世界共通の指標ではなく、各国・地域の環境を担当する行政機関が対象物質などの詳細を定めています。たとえば、アメリカはオゾンと粒子状物質(PM10、PM2.5)、一酸化炭素、二酸化硫黄、二酸化窒素(高濃度時のみ算出)の5種類で、イギリスはPM10とPM2.5、オゾンと二酸化窒素の4種類です。なお、日本において公的機関によるAQIの情報提供は2022年1月現在ありません。

iPhoneでAQIを調べる方法は2とおりあります。ひとつは天気アプリの都市別ページに表示される「空気質」項目で、AQIの値を確認できます。国・地域によって表示内容/情報量に差はあるものの、空気質データ提供会社がカバーするエリアであれば、AQIの値を確認することは可能です。マップアプリの画面右下にも、天気アプリと同じ天気情報とAQIの値が表示されます。

もうひとつの方法は、Siriに訊ねることです。Siriを起動し「〇〇(都市名)の空気質を教えて」などと質問すれば、PM 10やPM 2.5、一酸化炭素やオゾンなどAQIの対象物質の測定値を教えてくれます。日本の都市はカバーされていないため教えてくれませんが、北京やロンドン、ニューヨークといった大都市のAQIの測定値は、この方法で調べることができますよ。

  • 空気質指数の詳細情報を知りたいときは、Siriに聞いてみましょう