光石研、松重豊、鈴木浩介という福岡出身の名バイプレイヤーたちが成り行き任せの旅を繰り広げるバラエティ特番の人気シリーズ『俺達のノープラン×ドライブ3』が、福岡放送・日本テレビ系で29日(13:30~)に放送される。
同じ福岡出身の板谷由夏を迎えた第3弾の今回は故郷を飛び出し、温泉王国・大分県の湯布院、別府へ。足湯に始まり、地鶏・スイーツ・地獄蒸しなどのグルメ、地獄めぐりといった観光スポットを満喫した一行だったが、終盤に訪れた老舗遊園地・ラクテンチのジェットコースターでは、テンションの上がる松重&板谷に対し、光石&鈴木がノックアウトされるという波乱が待ち受けていた――。
■永遠に出番が来ない撮影現場
――本日の旅を終えて、まずはご感想をお願いします。
光石:出身が一緒っていう土台があって、そのつながりがあって、もう勝手知ったる人たちだから、僕は何の心配もなく毎回参加させてもらってるんで、今回も全くそのとおりで楽しく終わりました。
松重:福岡を飛び出して、言ってみれば僕らにとってもアウェイな場所なもんですから、どうなるか分からなかったんです。でも、それぞれ行ったことある場所があったり、行ったことを覚えてなかった場所があったりして、湯布院・別府というのは絶妙な距離感だったなと思いますね。知らなかった新しい観光スポットから、90年前からある遊園地まで、盛りだくさんに詰め込まれていて怒涛のような1日でした(笑)。その思い出を、帰りの飛行機の中でゆっくり整理したいなと思います。
鈴木:僕は同じ地元から役者になった光石先輩と松重先輩と板谷さんと、2021年の最後の仕事ができたというものすごい確率の奇跡に、幸せだなあと思いました。小学生以来、ラクテンチでジェットコースターに乗ったんですけど、あの頃の僕に「お前、次に乗るときは役者になってみんなと乗ってるぞ」って言ったら、びっくりするだろうなと思いましたよ。
松重:しかもロケでカメラ回ってるし(笑)
板谷:(乗り物酔いして)えずいてるし(笑)
鈴木:あの頃より乗り物に断然弱くなってるんだなあと(笑)。でも、幸せな気持ちで旅ができました。
板谷:私、今回の番組に出演することを妹に伝えたら「お姉ちゃん、あれに出ると!?」と言われて、久留米の親友にも「あれに由夏ちゃん出ると!?」と言われたんです。福岡の人たちがこの番組を1年に1回の楽しみにしているみたいで、まさかそこに呼んでいただけるとは思わなかったので、すごくうれしかったですし、楽しかったです。
――3人とのチームワークも抜群でした。
板谷:みなさんと話してると、カメラが回ってるんだけど(映画やドラマの)撮影の待ち時間みたいなんです。自分の出番が呼ばれる前にみんなで前室で朗らかにお話ししてるみたい(笑)
松重:永遠に出番が来ない撮影現場(笑)
板谷:そうそうそう(笑)
――そうすると、この番組を通じて、皆さん同士で新たな発見とか印象が変わったというのは、ないんですね。
松重:何もないですね。裏表ある人たちじゃないんで、A面でもB面でもこのままですよ(笑)
■昼と夜で違う顔を見せる湯布院
――今回の旅で、印象深かった出来事は何ですか?
松重:俺、湯布院の土産物屋できなこもちとかゆず胡椒とかがおいしそうで買おうと思ったんだけど、レジが並んでたので時間がなくて買えなかったのが非常に心残りなんですよ。「板谷さんが待ってるんで!」って言われて、諦めて(笑)
板谷:わー! ごめんなさい!!
(一同笑い)
松重:でも、湯布院は改めてゆっくり行きたいですね。前に来ても覚えてない人(=光石)がいましたけど(笑)
板谷:湯布院映画祭とかで、行かれてたんじゃないんですか?
光石:それで来てたんですよ。だけどそのときは夜だし、覚えてなかった(苦笑)
――やっぱり昼間に来るのとは、違う顔なんですね。
光石:そうですね。それに、やっぱり仕事モードで来てますからね。
鈴木:僕は新しくできたグランピングのところ(=グランシア別府鉄輪)が良かったですね。大分出身のユースケ(・サンタマリア)さんが予約を入れてくれたんですけど、ちゃんとした情報を教えてくれたなって(笑)
松重:ああ見えて意外と郷土愛が強いよね。前に共演したとき、大分の温泉を「ここは炭酸泉ですごく体にいいんですよ!」って熱心に勧められたもの。
鈴木:よく大分に帰ってらっしゃるんだろうなっていうのが想像できますもんね。
――福岡の皆さんも「福岡県人会」とかよく聞きますし、郷土愛が強い印象を受けます。
松重:東京に来てる人がすごく多いのでやりやすいですけど、逆にそれだけいると郷土を代表してる感じはないですよね。徳島だったら大杉漣さんという感じがありますけど、芸能界には山ほど福岡出身がいるんで。