新年度に向けて引越しシーズンになります。賃貸物件への引越しの場合、敷金礼金、仲介手数料や引越し費用だけではなく、身の回りのものを揃えると、初期費用は膨らむばかりです。また、引越しの荷物が増えればそれだけ料金も高くなり、荷造り荷解きの手間も増えます。

費用と荷物を抑えるには、定額制サービスのサブスクリプション(以下サブスク)を検討してみてはいかがでしょうか。サブスクは、一定期間料金を支払うことで、その間利用できるサービスです。サブスクと一言で言っても、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを使ったサービスや、定期的に商品が送られてくるもの、レンタルやリースのように、契約期間が終了したら、返却や買い取りができるものとさまざまです。

雑誌、音楽、映像をモバイルデバイスで

モバイルデバイスを利用したサブスクには、新聞、雑誌、書籍、音楽、映像などさまざまなものがあります。

これらはデジタルデータに変換されているため、現物を持つ必要がなく、モバイルデバイスやテレビなどで視聴することができます。そのため、新聞、雑誌、書籍といった紙を保管する必要がなくなり、CDやDVDも不要になります。

つまり、タブレット1枚で自宅の本棚やCDラックなどが不要となります。一般的にデジタルデータのサブスクは、契約期間が終了すると視聴することができなくなる点に注意しましょう。お気に入りだけを手元に残すようにすれば、確実にものは減るでしょう。

服や鞄を月ごとにレンタル

服や鞄は年齢を重ねると共に増えがちなアイテムです。これらもサブスクを利用することで、所有する枚数を減らすことができます。基本的な使い方は、月額料金を支払うと、所定の枚数をレンタルすることができ、所定の枚数内であれば交換ができるものです。

料金プランによって月に借りられる服の枚数などは異なるので、自分に合ったプランを選ぶとよいでしょう。返却時はクリーニングをする必要がなく、保管時の負担が少ないのもメリットと言えるでしょう。私服の学生さんにもおすすめのサービスです。

初期費用を抑えられる家具家電

家具家電のサブスクは、レンタルのように短期間もしくは数年借りたら返却もしくは、気に入ったら買い取りすることができるプランがあります。

家具家電をサブスクするメリットは、初期費用を抑えることができる点です。新生活などで家具家電一式を購入すると、高額になりますが、サブスクなら月額料金を支払うだけで済みます。しかし、長期間借りると購入よりも高くなることもあるので、1人暮らしの学生さんや単身赴任など、1.2年での返却を想定した使い方がよいでしょう。

家電のサブスクの場合、新製品の家電をお試し感覚で借りて、また新しい家電が出たら借り換えるといった使い方や、家電が壊れて次の家電を購入するまでのつなぎとして利用する方法もあります。

サブスクは使い方次第でお得にもなりますが、注意点もあります。サブスクの契約が増えれば増えるほど、管理が難しくなり、毎月支払う固定費が増え家計を圧迫する原因にもなりますので、適宜見直しをしましょう。

そして申し込みが簡単でも、解約方法がわかりにくい、電話が繋がらないといった解約が困難になる場合があります。また、解約をするには最低3カ月の利用が条件であったり、短期での解約には違約金発生することもあります。契約する際は、解約条件等と解約方法をしっかりと確認しましょう。

ものを所有することなく利用できるサブスクを上手に取り入れて、新生活にかかる費用や所有をするスペースを削減してみてはいかがでしょうか。