ストレートティーにレモンティー、ミルクティー、紅茶の楽しみ方は色々とありますが、紅茶を飲む前にひとつ入れたくなるような、とある写真が話題になっています。
投稿者は山梨県甲府市にある、宝石研磨を手掛ける創業74年目の会社「依田貴石(よだきせき)」(@yoda_kiseki)。どんな味なのか想像したくなるような一粒とは……?
紅茶に入れたい甘い鉱物できました。宝石の味と香りが溶け出しそうなカットです。(@yoda_kisekiより引用)
透明感が美しい薄紫色のキューブ、一見すると「食べられる宝石」とも呼ばれる寒天から作られた和菓子・琥珀糖のようにも見えますが、ツイートにもあるように、実はこれ「鉱物」なんです。
角砂糖(?)の正体を知り、「琥珀糖とかかと思ったら違った笑笑」「めちゃうまそう とか思ってたらこれ石!!!!!!???????? 石なの!!!!!!!!!!!??????????????」「なんなんだ!この物体は!!!綺麗!!!」「うわー、何これ!美味しそう(食べたら歯が死ぬやつ」「え? 鉱物ってことは石? 石って食べれるの? 見た目凄く美味しそう……どんな味なんだろう……食べてみたい……」と驚く方多数。9.1万件のいいね、1.4万件のリツイートと、大きな反響が寄せられています(1月20日時点)。
このキューブは同社の新作「キューブカット」だそう。機械ではなく人の手でひとつひとつ研磨して作られているとのこと。
ほかにも、2つの味がひとつの袋に包装されているあのキャンディーのような姿や……
駄菓子屋にある、カラフルで甘いフルーツのお餅のようなパッケージに並べられていたり……
この「角砂糖」のようなキューブを見て、「森の奥に住んでる魔法使いとかがテラスで紅茶飲んでる時に入れてそうもし本当にあったら、いつもはストレート派だけどご褒美の日に入れて飲んでみたいなぁ」「昔読んだ小説に出てきたワインと紅茶と宝石しか口にしない不老不死の青年が、小腹が空いた時に食べてそうなファンタジー感」「宝石の…味…」とその味や香りに想像を馳せる方も。ファンタジーの世界だったら、こんな角砂糖やお菓子、ありそうですよね。
このキューブを制作している「依田貴石」担当者の方に、鉱物の種類や技術についてお話を伺いました。
「甘い鉱物」制作した宝石研磨の企業に聞いてみた
――トングでつまんだ薄紫色の鉱物は、何という石なのでしょうか。他にもどのような鉱物を使っているのか教えていただけますか?
トングでつまんでいるのはアメジストです。紫水晶とも呼ばれます。他にも、ブルーレース、タイガーアイ、多くの水晶系の天然石や人工水晶も使っています。
――手擦りの研磨で作られているとのことですが、どのような技術なのでしょうか。
山梨甲府に伝わる伝統技術です。宝石の研磨は現在機械によるものが主流ですが、手擦り研磨はすべて手仕事、鉄や木の研磨皿に石をあてて磨きあげる伝統の手法です。今回の「キューブカット」も、石の種類に合わせて指先の感覚で製作しています。
なおこの「キューブカット」は、1月末に再販する予定だそう。他にも依田貴石さんでは、伝統の手擦り研磨を用いた作品や商品をTwitterに投稿されています。
紅茶に入れたい甘い鉱物できました。宝石の味と香りが溶け出しそうなカットです。 pic.twitter.com/l9jvY4Lk92
— 依田貴石 / Yoda Kiseki (@yoda_kiseki) January 15, 2022
こちら新作のキューブカットです。手擦りの研磨で、鉱物たちをおいしく調理してます。今月末に再販予定です。どうぞお楽しみに。 pic.twitter.com/nVe38zOSor
— 依田貴石 / Yoda Kiseki (@yoda_kiseki) January 16, 2022