アンテナ線がない部屋にも設置できる、パナソニックのレイアウトフリーテレビ「TH-43LF1」。その魅力を紹介する、多数のイメージ写真とクリエイティブディレクターの南貴之氏のコメントを同社が公開した。
レイアウトフリーテレビ TH-43LF1(2021年発売、実売24万4,200円前後)は、43V型のテレビ(モニター)とチューナー部をワイヤレスで連携させることで、テレビ側にアンテナ線をつながず、電源ケーブルだけで好きな場所に移動させて設置できるのが最大の特徴。使用状況や内装に合わせて気軽に置き場所を変えられる(コヤマタカヒロ氏によるレビュー記事はこちら)。
1本のポールでテレビを支える構造で、正面からロゴをなくしたミニマルデザインを採用しており、インテリアにも馴染みやすくした。デザイン性を高めただけでなく、業界初の4K放送のワイヤレス伝送を実現。容量2TBのHDDを内蔵し、放送番組の録画も可能だ。また、ネット動画の視聴や、スマホの写真を表示して楽しむこともできる。
2008年にalphaを設立後、数々のショップディレクションや空間デザイン、ブランディングに携わるクリエイティブディレクターの南貴之氏が、レイアウトフリーテレビについてコメントした。以下、南氏のコメント全文を紹介する。
理想の空間づくりの為に僕らがテレビに望むもの
「置き場は自由に選べない。ロゴの主張もしょうがない。そんな風に諦めていたテレビのこと。希望が見える1台に、やっと出会えました。」
普段、僕がインテリアが好きな人たちと話していると決まって出てくるのが“テレビの置き場所”という話題でした。完璧なデザインの名作家具でも、素晴らしい空間でも、置き場所や見た目の制限が大きいテレビによってどうしてもその魅力が損なわれてしまう。乱暴に言ってしまえば、テレビを邪魔だと感じていた人が多かったように思います。
僕自身、新しい物件を見に行くとまず確認するのはアンテナ線のジャックの位置で、部屋の配線をすっきりとさせるためにテレビはその近くに配置しなければいけないものだと諦めていました。いっそテレビを無くしてしまうことも考えましたが、僕はどれだけ忙しくても大好きなサッカーの代表戦がある時だけはリアルタイムにテレビの前にいるようにしているので、ボールが見えにくく、部屋も暗くしないといけないプロジェクターへ移行する気にはなれませんでした。テレビを部屋から無くせるというメリットと秤にかけても、その臨場感は譲れませんでした。
ずっとそんなジレンマを苦痛に感じていたところに出会ったのが、パナソニックのこのテレビ。チューナー部が無線で本体に映像を飛ばしてくれるから、コンセントだけあれば部屋のどこにでもテレビが置ける。背面もフラットだから、壁を背負わせなくてもOKです。キャスター付きで、観ない時には部屋の隅に移動させられるのもすごくありがたい。何より見た目がミニマルで、僕が好きな世界中の家具とも違和感なく馴染んでくれました。
今回、僕自身が惹かれたことがきっかけでこのテレビのPRに関わることになったのですが、そのための撮影中はテレビが空間に溶け込みすぎて目立たず、少し苦労しました(笑)。
でも、本来はこれで良いんじゃないでしょうか。テレビが主張するのではなく、そのインテリアに自然にマッチして、ストレスなく映像を楽しめることが大切だと僕は思います。僕たちみたいにインテリアが好きで、こだわりのある人たちにとっては、「素敵なテレビですね」ではなくて、「素敵なお部屋ですね」と言われることに意味があります。
日本は海外に比べて狭い物件が多く感じていて、多くの人がインテリアを楽しむ上で大きな障害になるのもそんな部分だと思います。僕がミニマルな空間が好きだと言うこともありますが、そうでなくとも極力無駄な要素を部屋から無くして、余⽩を活かすことは洗練された住まいを作る第一歩のはず。それを妨げないテレビというのは、すごく画期的なことだと思います。テレビの場所に制限されず、好きな場所に家具が置けるっていうのは本当に素晴らしいことだなと。
これまで、お部屋でのテレビの置き方や見え方に少しでもストレスを感じたことがある方たちは、ぜひこの「TH-43LF1」に触れてみてください。デザインにも無駄がなくて洗練されたレイアウトフリーテレビ、きっと悩みを解消してくれると思いますよ。
正面は完全なブランク、ロゴは上部に極小で
画面を囲む縁はかなりナローで、その正面には通常見られる文字やロゴの類は一切入りません。パナソニックのブランドロゴは淡いトーンで本体の上側にさりげなく。オールホワイトの端正さを極限まで引き立てました。
ケーブルすっきり、アンテナ線不要
放送波を観るために必要なアンテナ線は、チューナー部による無線伝送によって本体へ繋ぐ必要がなくなりました。本体と同⾊の電源ケーブルのみになったことで、空間の中央部にも違和感なく置くことができます。
見えてもスマート、フラットな背面
従来のテレビは壁際に置くのが前提で、その背面には多くの端子や排熱口が並んでいました。「TH-43LF1」では配置の自由度が高まったことで、起伏を押さえたフラットな背面デザインを採用。人目に触れても安心です。
キャスター付きで移動もカンタン
ディスプレイは1本のポールと丸型のベースで支えられています。後者の底部には6つのキャスターを備えていて、女性や子供の力でも気軽に移動させることが可能。来客時に模様替えなど、フレキシブルに対応します。
チューナー部を別体にすることでモニターの場所が自由に
無線伝送の要となるチューナー部も、本体同様に無駄を削ぎ落としたコンテンポラリーな設計。サイズも型ですが、部屋や階を越えて映像を転送できるので安心。家具の配置の選択肢やインテリアの可能性が広がります。