カシオ計算機は1月21日、電子キーボード「Casiotone(カシオトーン)」の新製品となる「CT-S1000V」と「CT-S500」を発表した。3月上旬から発売する。価格はオープン、推定市場価格はCT-S1000Vが55,000円前後、CT-S500が48,400円前後。
CT-S1000V
CT-S1000Vは、新たな鍵盤演奏表現や楽曲制作などに意欲的なミュージシャン、音楽クリエイター向けの電子キーボード。新開発の音源技術「Vocal Synthesis」を搭載し、歌詞の情報とボーカル音色を組み合わせて、人間やロボット、動物の歌声を作り出せる。
鍵盤を押すたびに、音節ごとに歌詞を発音するといった演奏が可能。あらかじめ設定した歌詞フレーズを、鍵盤演奏の音程やハーモニーに合わせて自動的に歌わせる機能も装備。これらの機能によって、歌詞に縛られない自由な演奏を楽しめるとしている。
鍵盤数は61で、本体には100種類の歌詞フレーズを内蔵。音源は高品位な音色と豊かな表現力を兼ねる「AiX音源」で、高い表現力の音色「ADVANCED TONES」を37種類、「CASIO CLASSIC TONES」を16種類のほか、900種類の音色を収録する。歌声の演奏モードは、鍵盤を押すごとに歌詞の音節が進む「ノートモード」、鍵盤を押している間は歌詞の音節が自動的に進む「フレーズモード」の2種類。
出力はスピーカー(13×6cm)×2基の2.5W+2.5W出力。ボディ内部にスペースを確保した独自の水平型バスレフ機構によって、高品質なサウンドを出力する。無線機能はBluetooth 5.0に対応し、Bluetoothスピーカーとしても利用可能だ。
専用のスマホアプリ「Lyric Creator」(iOS 13以降・iPadOS 13以降・Android 6以上)では、オリジナル歌詞の作成や詳細な発音の編集などが行える。入出力端子は、ラインアウト×2系統、ヘッドホン、ペダル×2系統、オーディオ入力、USBなど。電源はACアダプターのほか、単3形乾電池×6本で約3時間動作。本体サイズはW930×D258×H91mm、重さは4.7kg。
CT-S500
CT-S500は「AiX音源」を採用した電子キーボード。「Vocal Synthesis」は搭載せず、アプリ「Lyric Creator」との連携機能も省かれている。音色数は800。そのほかの仕様はほぼ共通。