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【この記事のエキスパート】
バイクライター:福田 満雄
バイク免許取得から28年、所有したバイクは20台以上。シンプルでわかりやすい文章を書くライター。複数のメディアで記事を書いています。
2020年8月時点の愛車はBMW F850GSとホンダスーパーカブ110。
一日中バイクに乗っているのが好き。過去には日帰り1,000kmツーリングや、スーパーカブ110で1日450kmツーリングなども。
自転車やバイクでなくてはならない装備のチェーン。しかし、劣化や破損は避けられません。そんな時に使う道具がチェーンカッタです。この記事では、バイクライターの福田満雄さんと編集部が、チェーンカッターの選び方、シマノやピーダブリューティーなど厳選したおすすめ商品を紹介します。
チェーンはチェーンカッターで調整しよう
まずチェーンカッターとは何かを説明しましょう。カッターとついているのでチェーンを切るようなイメージを受けますが、決して切ることはしません。実際はチェーンを形成しているコマのピン部分を抜くことで、チェーンを分解する工具になります。
分解だけでなく、新しいチェーンのコマにピンを挿入して結合もできます。お店も行かずともかんたんにチェーン交換ができてしまいます。
チェーンカッターのよいところ
チェーンカッターを使うことでの大きなメリットは、メンテナンス費用の節約です。自転車屋さんなどで修理すると工賃などの費用が掛かるところが部品費だけになります。
あわせて自転車やオートバイを自分でメンテナンスする習慣もつき、いつでもよい状態でツーリングを楽しめるようになります。また、トラブル対応もできるようになるのでたくさんのメリットがあります。
チェーンカッターの選び方
ここからはどのようにチェーンカッターを選ぶとよいのかをご紹介していきましょう。目的別に機能や製品の形状などをフィーチャーしてお話しします。使いやすい形状や機能などがたくさんあります。
自分の自転車やバイクに使用する場合のメリットをまずは考えてみましょう。そして、どんな製品が作業しやすいかを確認して検討してみてください。
対応する車種から選ぶ
チェーンカッターには自転車向け、バイク向けなど車種によって使えるものが変わってきます。ここではそれぞれの車種において向いているチェーンカッターの選び方について見てみましょう。
サイズや対応できる内容も違ってくるので、バイク用で検討していて自転車用ではできないこともあります。しっかりと確認していきましょう。
「バイク用チェーンカッター」でオートバイを調整する
バイク用のチェーンカッターは、原付バイクや大型バイクのチェーンに対応した製品になっています。チェーンのサイズは420番という細めのサイズから600番まで対応しているものが多いです。
ピンポイントで対応している製品もありますが、ほとんどがいくつかのサイズをカットできるようになっています。数台オートバイを持っている場合には対応できるサイズが幅広いものを選びましょう。
「自転車用チェーンカッター」は通常タイプからロードバイクまで対応
子どもからお年寄りまで使用することができる乗り物は自転車です。子どもやお年寄りの場合は、メインの乗り物なので使用頻度もおおくなります。メンテナンスも重要になるのでチェーンの張替がかんたんにできるとよいですよね。
そんなときに使えるのが自転車用チェーンカッターです。オートバイよりはチェーンのサイズは小さいので、小さめの製品が多いでしょう。
「機械用チェーンカッター」は乗り物に限らず使える
チェーンは自転車やバイクだけに使われているわけではありません。シャッターやチェーンソーなどでも利用されています。そういった製品には機械用のチェーンカッターを使用しましょう。
金属製で強固な作りになっている製品が多く、頑丈に止められているコマのピンも対応できます。バイク用と兼用といった製品も多いので、バイクだけでなく一般機械で使われるチェーンもメンテナンスしたい人は確認してみましょう。
サイズと作業性で選ぶ
チェーンカッターは使いやすさやチェーンサイズによって、製品自体のサイズや作業性も変えることで交換がスムーズにおこなえます。小さいチェーンに大きい工具では、逆に作業性が悪くなることもあるので製品の見定めが重要です。
ここでは製品のサイズや作業性についてフォーカスを当てて、選ぶポイントを見てみましょう。
初心者向けでひととおりそろう「セット式」
チェーンカッターを何を買ったらいいかわからない人の場合には、セット品がおすすめです。自転車用、バイク用という内容で、チェーンカッターを含め工具一式がそろった製品が販売されています。
セット式を買う場合には、1点だけ自転車のチェーンの規格を確認してから購入してください。場合によってはチェーンサイズに対応していないこともあり得るので注意しましょう。
作業性を求める人は「中型タイプ」
チェーン交換の作業性にこだわる人は中型のチェーンカッターを選んでみましょう。握り手がついていた形状が特徴で、チェーンにサビがあったり、ピンがキツイ場合に力がいるようなときに威力を発揮します。
片手を握り手で、もう一方の手でサビ取り剤を噴霧するようなときなどでも固定感がよいので、ほかの作業への移行もスムーズにできるでしょう。
「小型タイプ」は携帯する人におすすめ
ロードバイクは、旅先などでツーリングを楽しむことがあるでしょう。そんなときにチェーンのトラブルがあった場合には、大きな工具箱は荷物になります。そんなときは小型のチェーンカッターが役立ってくれます。
手のひらよりも小さいタイプもあるので、携帯するのに向いています。いつでも持ち歩けるので、突発的なアクシデントも乗り越えられるでしょう。
形状で選ぶ
次にご紹介するチェーンカッターの選ぶポイントは形状です。チェーンカッターの形状は分類すると大きく2種類に分けられます。形状によって作業への影響も変わってきます。
形状によって、どういった部分で作業性がかわってくるのかを説明していきましょう。あわせてどういった人にどちらの形状が向いているのかも一緒に解説します。
「ハンドル式」は力がかけやすい
中型やセット品などで採用されているチェーンカッターの形状は、ハンドル式になります。持ち手とハンドル部がセットになった形状で、持ち手でかんたんにつかむことができ、固定感があります。
ハンドルはネジ式なので、回すほどに力がチェーンのピンに伝わり、抜けるようになっています。過剰に力を使わなくても操作できるので、力がない人や女性などにおすすめの製品です。
「折りたたみ式」は持ち運びしやすい
小型かつ軽量なタイプなのが折りたたみ式のチェーンカッターです。チェーンカッターの機能以外は排除し、シンプルな形状でまとまっています。そのため持ち運びやすいのがメリットになります。
六角レンチやスパナが小さく収納されている小型のセット版製品にもチェーンカッターがついているものもあるので探してみてください。
自転車は「ギア数(変速数)・変速機」を確認しよう
自転車を利用された人であれば、わかると思いますが自転車には変速機を装備したものがたくさんあります。変速機のギヤの段数によってチェーンの長さや形状なども変化するので、チェーンカッターが対応しているかを確認しましょう。
一般的には5~10段という仕様がおおく出回っています。しかし近年、11速に対応した自転車もおおくなってきました。チェーンカッターも11速に対応していないと調整できないのでよく仕様をみて製品を選んでください。
使える機能から選ぶ
チェーンカッターの構造や動きによって、指を挟み込んだり、思わぬアクシデントに合う可能性があります。そんな危険を回避するために、チェーンカッターに装備されている機能についてご紹介しましょう。
かんたんで危険なく作業するために、どんな装備があるとよいかを知っておきましょう。購入して実際使うときの不安を払拭できますよ。
「スリップ防止機能」でケガを回避
チェーンカッターの種類によっては、金属製で重みのある製品があります。もし手を滑らせて足に落とすと大けがにつながるかもしれません。ハンドル部分も手を滑らせてチェーンの破損などをさせてしまう可能性もあります。
そんなときには、持ち手やハンドル部分に滑り止めがついているスリップ防止機能付の製品を選びましょう。滑り止めが付くとよりしっかりと握り込めるので、危険回避だけでなく、作業性もよくなります。
「安全ピン付き」はいつでも交換できる
チェーンカッターは、チェーンのピンを先がピン形状のように細くしたネジパーツをつかって押し出します。しかし、作業中にネジパーツの先端が折れてしまうようなトラブルが発生することがあります。
そんなときは予備ピンが装備されている製品を探してみましょう。通常であれば工具部品が壊れるとネットやホームセンターで購入しに時間を使いますが、予備ピンがあればそんなことはありません。すぐに作業が再開できます。
「カシメ・圧入対応」はバイクの調整におすすめ
バイクのチェーンをメンテナンスする場合には、自転車のチェーンピンとは違い、カシメ・圧入をしなければならないものがあります。その場合はチェーンカッターも、カシメ式に対応していていないといけません。
カシメをすることでより強固にチェーンを結合できるので、チェーンによるバイク事故を防ぐことができます。バイク用で製品を購入する際はチェックしておきましょう。
コストパフォーマンスも選ぶポイント
チェーンカッターは基本的に専用の工具になるので、出番としてはそんなに多くなりません。しかし安物を買って使わないうちに劣化してしまってはいざというときに使えないこともあります。
コストパフォーマンスと実用性という部分をよく考えて、購入するのも選ぶポイントになるでしょう。コストをどのように考えて選ぶかを説明してきます。
「海外メーカー製」はコスパよし
コストパフォーマンスがよいものを購入したい人は、海外メーカーの製品を調べてみましょう。国内メーカーと同じような形状でコストパフォーマンスのよい後発製品はたくさんあります。しかし実際使ってみると長く使えないということもしばしばあります。
なので、携帯用や野外などで使う用として採用するのもひとつの考えかたとしておすすめです。劣悪な環境下でも気にせず使えますので、参考にしてみてください。
コスパを問わなければ「国内メーカー製」もあり
国内で製造されているチェーンカッターは、長く使用できる作りのよさがあります。チェーンメーカーの純正工具であれば、余計なことを考えずに使用できるのでらくに管理できるでしょう。
しかし、コストパフォーマンスの面は海外メーカー品には及ばないこともあります。そのため、自宅のガレージなどでじっくりとメンテナンスするときなどに使う品としてそろえておくのがおすすめです。それぞれのメリットを考えて購入してみましょう。
バイクライターがアドバイス
専用工具は複数人でシェアしてでもよいものを
【エキスパートのコメント】
チェーンカッターのような、使用頻度が年に数回しかなく他に使いみちのない工具は、安く済ませたいのが人情というもの。でも、「専用工具」だからこそ信頼できるメーカーや商品をチョイスするべきです。単独で買うと負担が重く感じるなら、友人などと共同購入してもよいでしょう。確実な作業をするためには、それなりの道具は欠かせないのです。
人気メーカーを紹介
最後にチェーンカッターを取り扱っているメーカーから選んでみましょう。チェーンを製造しているところや自転車・オートバイの工具を専門に取り扱っているメーカーの製品から選べば使いやすいです。
コストや機能などで自分に合っているメーカーがどこなのかを確認してください。きっとピタッとくるメーカーが見つかるはずです。
SHIMANO(シマノ)
さまざまな自転車のチェーンを製造している大手メーカーです。チェーンを製造しているからこそ分かる、工具の形状、機能が使いやすさにつながっています。自社で決めているチェーン規格ごとに対応した製品、すべてを調整できるものなども選べます。
チェーンカッターで何を買ったらよいのか、わからないときにはチェーン規格さえ確認するだけで選べます。
PWT(ピーダブリューティー)
国内外を問わず、世界中のよい工具、パーツを販売しているメーカーです。コストパフォーマンスのよさを多くの人が支持しており、手に入れやすい工具がたくさんあります。
自転車だけでなく、オートバイや自動車でも使用できる整備工具や機器も取り扱っています。乗り物が好きで自転車からモータースポーツに精通する場合にはオススメのメーカーです。
「TOPEAK」
通常タイプの自転車やロードバイクなど自転車に関するパーツをおおく取り扱う企業です。多機能でコンパクトな工具類も数多く取り扱っており、自宅でも旅先でも使いやすい工具を手に入れられます。
同じタイプの製品でも、小型や作業性などを考えて使用する人に選択できるようなラインナップもよいポイントです。自分にあった工具を見つけやすいでしょう。
「NOGUCHI」
日本に自転車が登場しはじめた明治時代から部品供給をしてきたメーカーになります。115年という長きにわたる経験で裏付けされた製品は、確かなものばかりです。取り扱っているアイテムも多岐にわたります。
チェーンカッターは信じられないくらい小型のものから、手のサイズにあった大きさの製品などレパーリーもたくさんです。
「バイクパーツセンター」
バイク関連の工具からウエアなどを取り扱っている企業になります。使いやすいだけでなく、コストパフォーマンスも考えられています。どうしても専用の工具になると高価になりがちです。
しかし海外製品なども含めてさまざまな製品から価格的にも選ぶことができます。バイクチェーンだけでなく、全体のメンテナンスをできる製品なども取り扱っているので、いろいろと確認してみるとよいでしょう。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)