俳優の寺島進が主演を務める、テレビ東京系金曜8時のドラマ『駐在刑事 Season3』(毎週金曜20:00~)の出演者が21日、明らかになった。
同作は笹本稜平『駐在刑事』(講談社文庫)シリーズを2014年より実写化。元警視庁捜査一課の敏腕刑事だが、ある事件をきっかけに奥多摩・水根に左遷された“駐在さん”こと江波敦史(寺島進)が活躍する人気シリーズでこれまでにスペシャルドラマ5本、連続ドラマ2シリーズが放送されている。
最終章6話と7話に登場する竹財輝之助が演じる日比野達也は、軽部の元家庭教師をしていた男で、"リタ・ヘイワーズ"という名前を使い、警察の不祥事や怠慢による被害を報告した人に見舞金を配っている個人投資家。SNS上で話題になっており、警察からマークされている。
5話から登場する映美くららが演じるのは、バッグアーティストの霧下真澄で、ずっと夢だったニューヨークでの個展を控えており、個展で展示する作品の材料を求めて奥多摩にやってくる。奥多摩のことを1番よく知っているのは駐在の江波だと住民から教えられ、江波に案内してもらうことになるが、まさかの恋に発展するのか注目となっている。同じく5話から登場する小越勇輝が演じる黒川誠也は、警視庁サイバーセキュリティ対策本部副本部長で、軽部とは警察庁の同期。一緒に捜査することになったある事件をめぐって軽部と対立する。この3人が後半の重要人物となっている。
さらに、4話と5話のゲスト出演者も明らかに。4話には、小木茂光、金井勇太、井上小百合が出演。小木は現役最年長のタイトル保持者である棋士の重盛幸三、金井は重盛の一番弟子である棋士・白石喜与彦、井上は白石の婚約者・早瀬茜を演じる。重盛と白石の師弟対決が奥多摩で行われるが、“世紀の対局”の最中に殺人事件が起こってしまう。
5話には、野村麻純と神尾佑が出演。野村は大学の研究室に名誉教授の助手として所属する研究者・河瀬明日香、神尾は同じ研究室に所属する教授・柿沼宏行を演じる。微生物の採取のために奥多摩の水根山を訪れていた研究室のメンバーたちだったが、その最中、名誉教授が滑落事故に遭い死亡してしまう。通常の2倍量のマムシ毒を巡り江波の推理がフル回転する。
竹財輝之助 コメント
長年愛されている作品に参加させて頂きました! 寺島さんを筆頭にとても温かい現場を提供してくださるチームだったので、ゲストで入る身としてはとても有難い現場でした。長年やっているチームの強みですよね。特に寺島さんと北村さんには芝居がしやすいように助けて頂いたのでとても感謝しています。
今回は日比野の行動の核になるものが何なのかが台本だけでは難しかったので、監督や共演者の方とお芝居をしながら探っていきました。軽部警視の元家庭教師ということで、僕としては彼にガッカリされないように必死でした(笑)。皆さんを煙に巻くような人物になってるといいなぁ。日比野という人物が長年愛してくださっている皆様に魅力的に映ると良いなと思っております。軽部vs日比野の心理戦も楽しんで頂けますように。どうぞご期待ください。
映美くらら コメント
寺島さんを中心に、キャスト、スタッフの皆さんのチームワークが素晴らしく、仲間にして頂き幸せな撮影現場でした。
レギュラーの皆さんがキャラクターをしっかり確立されていて、まるで奥多摩に実在する人々の様でとても魅力的でした。そのおかけで私も迷うことなく駐在刑事の世界に入り込む事が出来ました。
私は帰国子女でありバッグアーティストの霧下真澄という役です。明るく人懐こい役柄ですが、その裏に秘めているものがあって、一生懸命生きている人です。
寺島さん演じる駐在さんの温かさにたくさん心を動かされました。
ご覧になる方にも是非、奥多摩の自然に癒され、人々の優しさに触れ、楽しんで頂きたいです!
小越勇輝 コメント
キャリアとしてのプライド、自信、地位の上昇、確立の為の仲間内に対しての言動、強かさ。
自分には無い物が沢山ある彼ではありましたが、鼻につく黒川を演じることができ、発見も多くありました。
撮影現場は、Season3ということもあり、出来上がった空気感、和気藹々なチームワークの良さも感じました。
撮影の合間、今回絡む事も多かった軽部役の佐藤寛太くんがコーヒーをスタッフさんに配っていて、僕にも下さったことが心も体もホッとしました。今回参加させて頂き、温かく迎え入れて頂けた事にも感謝しています。
視聴者の皆様に愛され楽しまれ続けている作品に、黒川という新しいスパイスになるであろう役で参加出来ることが幸せです。駐在刑事を見続けている皆様はもちろん、まだ見たことがない皆様も楽しんで頂けるドラマなので是非、ご覧頂けたら幸いです。
小木茂光 コメント
人の懺悔と未練と叶わぬ夢と願望が、病を孕んだ混沌を生み出すのか?
重盛幸三という男を考えると上記した命題に至ってしまいました。余りに盛り沢山な感情の機微を演じきれたかどうか私にもわかりません。是非、放送でご確認下さい。
撮影は奥多摩近辺で、素晴らしい景色と空気感の中で時間を過ごすことができて感謝です。
様々な人の想いが交錯し、また新たな月日が続くのです。夢と希望を持てば楽しい時間になる筈です。
金井勇太 コメント
台本を読んで、白石の自然な誠実さが印象に残りました。師匠が大好きな先輩で包容力のある小木茂光さんですし、婚約者の井上小百合さんの素直なお芝居もとても素敵で、共演の方の胸を目一杯借りました。
撮影現場では、寺島進さんが終始ウルトラエネルギッシュだった事に感銘いたしました。昼飯の時間が遅くなれば、率先して大きな声で「皆さんすみません! もう少しで昼なんで、あと少し、ご協力お願いします!」と声がけをされていて、ベテランなのに腰が低く、主演としての現場の立ち方がとにかくカッコよかったです。
人と人の思いが深く交差する、血の通ったエピソードになっていると思います。どうぞお楽しみ下さい。
井上小百合 コメント
少々寒い中での撮影ではありましたが現場は温かく、小林監督はじめアットホームな雰囲気だったので楽しく撮影に挑めました。雨の中での撮影もあったのですが、その後身体を気遣って寺島進さんが葛根湯をくださいました。ご自身も雨の中の撮影で寒かったでしょうに。こういった優しさ、簡単にできることでないので素晴らしいなと感動しつつも、私もそんな風に現場に居られるようになりたいなと身が引き締まる思いでした。
茜は優しさと慈愛に満ちた女性で、だからこそ彼女の周りに居る人たちが茜の幸せを願ったり、茜のために行動しようとする気持ちがとてもよく分かる気がします。凛とした中にも柔らかい印象があり、まさに花のような人だなと思いながら演じておりました。
台本を読んだときにホロっとしてしまったのですが、とても心が温まるお話なので、2月の冷たい空気も吹き飛ばしてくれることと思います。それぞれがそれぞれの正義に向かって突き進んだ結果がどうなるのか、ぜひご覧下さい。
野村麻純 コメント
私が演じた明日香は、台詞で伝えるというより、“なぜ黙るのか”が印象的なキャラクターだと思います。感情をグッとこらえたまま演じていたことが多かったです。
キャストの皆さんが明るく温かく迎えて下さり、本番以外はとても和やかな楽しい現場でした。奥多摩の山中での撮影は、雨の影響でスケジュール変更が何度かありました。私は雨女と言われることが多いので勝手に申し訳なさを感じていたのですが、「監督が雨男である」と現場の皆さんや監督ご自身も仰っていたのを聞いて、私ごときでこの雨量は無いな。これは監督のパワーだとホッとしました(笑)。奥多摩の山中は空気が澄んでいてとても気持ちが良かったです。
5話では働く女性の葛藤が描かれています。明日香はどんな環境で働いているのか、そして江波さんや和泉さんと出会うキッカケは何なのか…ヒューマンサスペンスドラマを楽しんでいただけたらと思います。
神尾佑 コメント
駐在刑事と聞けば山です。一体どんな山で撮影をしているのだろう、どこまで山奥に連れて行かれるのだろうとビクビクしておりました。が、今回私はかなり軽めの山だったそうです。それでも寒かったですね。皆さんそんな山にも慣れていて、長いシリーズをこなしているだけあり、よいチームワークでとても居心地のよい現場でした。ありがとうございます。
柿沼という役は前時代的な女性軽視のパワハラ人間です。それだけならまだしも、自分の欲が最優先。だめですよね。そんな柿沼を憎々しく観ていただければドラマを楽しめると思います。言っておきますが私はそんな人間ではありませんよ。