ミクシィは1月21日、ローカル5Gの運用に必要な免許を取得していたことを明らかにした。1月22日から新競輪「PIST6 Championship」の映像配信に活用する。

同社は総務省関東総合通信局から、4.8GHz~4.9GHzのSub6帯域におけるローカル5Gの免許を取得。制御信号のためのアンカー(通信のきっかけ)として4Gを用いないSA(スタンドアロン)方式で運用する。

  • ミクシィによるローカル5Gの活用イメージ

    ミクシィによるローカル5Gの活用イメージ

同社初の商用利用の舞台となるPIST6は、千葉市主催の公営競技。従来の競輪とは別の新しい自転車トラックトーナメントとして企画され、ライブ配信とネット投票に力を入れている。

PIST6の配信・投票はミクシィのサービス「TIPSTAR」が担っており、よりリアルタイムに近い低遅延での配信、車載カメラの映像を交えた配信映像のクオリティ向上などにローカル5Gを活用する考え。

1月22日の運用開始時点では、まずは定点カメラ映像の送出にローカル5Gを利用する。同社によれば、現在運用している自営LTEやWi-Fiを用いたシステムでは伝送帯域が限られ、6台の車載カメラから送られる映像の安定性が課題となっているという。競技用自転車に搭載できるサイズのローカル5G対応車載カメラの開発・製造を急いでおり、2022年夏頃の運用開始を目指す。

  • ローカル5Gに対応する配信機材(可搬型定点カメラ)

    ローカル5Gに対応する配信機材(可搬型定点カメラ)